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    高卒が負け組と言われる理由|高卒で働く僕が真剣に考えてみた

    高卒が負け組と言われる理由|高卒で働く僕が真剣に考えてみた

    「高卒は負け組」

    という言葉は世間では実際に良く使われています。

    なかなか現実では口にしている人はいませんが、ネットなどの匿名性のある場所ではよく見かけることがあります。

    高卒である僕からすると、正直かなり不快に感じる言葉です。

    現在高校生以下の方で、高卒として社会に出ようと考えている方は、

    「高卒として就職した場合の現実」を前もって知っておく必要があります。

    この記事では、「高卒が負け組と言われる理由」についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

    目次
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    仕事の幅が狭くなる

     

    学歴がなくても優良企業に就職することはできますし、学歴があっても良い就職先が見つかるとは限りません。

    ですが実際に「大学卒業以上」が求人の応募条件となっていることもありますから、採用されるかどうかにおいては学歴があるにこしたことはないのです。

    そのためどうしても高卒よりも大卒の方が「仕事の選択」がしやすくなっています。

    仕事の選択ができるということは、より良い条件の会社に就職できる可能性があるということです。

    大卒と比べると高卒は「なれる職業」も限られてきますから、その点で負け組と言われることがあるのです。

    逆に高卒になれて、大卒になれない職業はありません。

    就職をする上で学歴は意味のないこともありますが、決してマイナスにはならないのです。

    高卒だからこそ優遇される職業があれば「高卒は負け組」という印象を払拭できるかもしれませんが、現在の所は高卒だからこそなれる職業はないのです。

    高卒でなれる職業であれば大卒でもなることができます。

     

    また、いわゆる優良企業には高卒よりも大卒の方が内定されやすい傾向があります。

    優良企業の定義は人それぞれですが、給料面での待遇は良いにこしたことはないですよね。

    給料の良い仕事は人が殺到します。

    大卒や高卒という学歴だけみると

    「大卒の方が教養や一般的な知識がありそう」

    と思うのは当たり前なので、大卒の人の方が有利になることがあるのです。

    となると、高卒の人は条件を下げて仕事を探すことになります。

    人気のない職種の仕事であれば人材確保のために「高卒でもOK」となっていることもありますが、そういった仕事に就く場合は給料も安くなってしまいます。

    もちろんこれは一例ですが、実際にこういう流れに陥っている人もいます。

    大卒でも定職につけずにバイトをしている人もいますが、高卒の人の方が安い給料で働いている傾向が強いので「負け組」と言われてしまうのです。

    特に、

    ・体力が必要な仕事

    ・屋外で暑さや寒さに耐えながらする仕事

    ・介護系

    ・運送業者

    ・工事関連

    などの仕事は、学歴は必要ないことが多いですが環境的にはきつい仕事です。

    高卒者でこういった仕事に就いている人も多いので余計にそう言われるのかもしれません。

    「高卒だと大変な仕事や給料が安い仕事しかできない」

    と思われていることで

    「高卒は負け組」

    という印象になってしまうのです。

    逆に学歴がある人は、体力的にきつい仕事に就くことは少ない傾向にあります。

     

    高卒だと社会的地位の高い職業に就きにくい

    社会的地位が高い職業として有名なのが医師や弁護士ですよね。

    こういった職業に就くには資格が絶対に必要ですが、高卒だと受験資格すらありません。

    司法試験は受験することも可能ですが、日本一難しい国家試験だとされているので高校までの学力でパスするのは非常に難しくなっています。

    そして医師になるには医学部に行くことが絶対条件です。

    他にも社会的地位の高い仕事がありますが、医師と弁護士はその中でも群を抜いています。

    つまり、高卒であれば日本において社会的地位がトップである2つの仕事に就くことがほぼできないのです。

    政治家などであれば高卒でもなれますが、こちらも高卒であれば限りなく狭き門だと考えておいた方が良いです。

    大手企業に勤めることも社会的地位が高いですが、そういった企業で働いている人も高卒よりも大卒以上の人が圧倒的に多くなっています。

    つまり人気のある職業に就くには大学へ行った方が有利、逆に高卒だと医師や弁護士といったステータスのある仕事には就けないため、「負け組」という印象がついてしまっているのです。

    中には高卒で起業して大成功を収める人もいますが、それよりも大卒で起業して大成功している人の方が多いです。

    稀に高卒でも成功して社会的地位が高くなる人もいますが、その成功例の数が違うのでどうしても「高卒は負け組」という印象がぬぐえないのかもしれません。

    他にも社会的地位が高い職業といえばスポーツ選手などがありますが、こういった職業は特殊です。

    スポーツ選手であれば学歴は全く関係ないですが、ごく一部の人間しかなれるものではありません。

    そのため一般的に高卒で高い社会的地位を掴むのは難しいのです。

     

    高卒は正社員でなければ結婚しにくい?

    高卒でも正社員などの安定した仕事をしていると環境的に結婚しやすくなります。

    もちろん相手があってのことなので人にもよりますが、仕事に安定性がある人であれば、相手に出会いさえすれば高卒でも結婚をすることができるのです。

    こちらの記事を参考にしてみてください。

    高卒の彼氏との結婚はありなの?メリットとデメリットを考えてみた

     

    しかし高卒の人の中には安定していない仕事をしている人もいます。

    正社員ではなない場合はもちろん、正社員であってもボーナスがない、手当がないとなると結婚に対して不安になるため躊躇してしまいやすくなります。

    結婚は自分の問題だけではありませんし、特に女性は結婚後の安定についてシビアです。

    女性も働けばいいのですが、妊娠をするとずっと働けるわけではありませんし、子供が生まれると育児をしなければなりません。

    保育園に入れるにもお金がかかりますから、どうしても結婚相手には安定した収入や仕事を求めるのです。

    学歴があり、大企業に勤めていても結婚できない人もいますが、高卒よりも大卒の人の方が安定している傾向があります。

    正社員でなければ扶養手当なども会社から支給されませんし、結婚後のことを考えて断られてしまうということがあるのです。

    結婚相談所でも年収やどの程度の企業に勤めているのかは重要になってきます。

    女性は年齢や容姿、男性は職業や年収に左右されることが多くなっていますから、高卒だと結婚しにくくもなるのです。

    ただし、高卒でも結婚して幸せに暮らしている人も大勢います。

    きちんとした企業に勤めている高卒の人も大勢いますが、定職につけない人も多くいるのが現実です。

    そのため「高卒=結婚しにくい」つまり、「高卒は負け組」と思われてしまうのです。

    結婚をすれば必ず幸せになれるというものでもありませんし、勝ち組というわけでもありません。

    しかし結婚できない人を負け組というように、「結婚できない人は可哀想」という感覚がある人もいます。

    こういったことも高卒が負け組と言われる理由なのです。

     

    大卒の人が皮肉で言っている

    大学に通うにはお金がかかりますし、4年制であれば4年間の時間を要しています。

    そのため大卒者は

    「高卒には負けたくない」

    「自分は大学を出ているから高卒に勝っている」

    と考えている人もいます。

    実際に「高卒は負け組」と言うのは、大学卒業以上の学歴がある人が言うことがほとんどです。

    そういった人は高卒である人を見下し、自分の方が上だと思っていることでしょう。

    見下すことで自分の地位を高め、気持ち的に満足するということもあるのです。

    おそらく誰しもが一度は人と自分を比べてホッとした経験があるのではなでしょうか。

    大人になってからはなくても、子供の頃のテストの点数や通知表など、人と自分を比べて安心したことが一度はあることでしょう。

    こういった感覚を大人になってからも持っているので、人を見下すことで安心感を得ているのです。

    結婚していない人に負け組と言う人、子供のいない人に負け組と思う人、ブランドものを持っていない人に対して自分が勝っていると錯覚する人などもいます。

    こういった人は相手にしないのが一番なので、気にしないようにしましょう。

    まともな大人であれば人に対して負け組などとは言いませんし、思うこともないでしょう。

    高卒であることを悲観する必要は全くないのです。

     

    最後までお読み頂きありがとうございました。

    この記事を書いた人

    工業高校を卒業し、現在は機械設計を行っている二十代。
    主に自分の経験を元にして、高卒、工業高校に関する記事を書いています。

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