高校を卒業した後なかなか仕事が決まらなかったり、一度就職した会社で上手くいかず、ひとまずフリーターで落ち着いているという女性も少なくありません。
でも、生涯この生活を続けていきたいとは思いませんよね。
「高卒フリーターから正社員になれるのかな?」
「正社員として働くためには何から取り組めばいいんだろう?」
など、毎日頭を悩ませていませんか?
この記事では、
・高卒フリーター女性でも正社員へ就職できるのか
・高卒フリーター女性が就職しやすい業種
について、詳しく解説していきます。
フリーターから正社員へ転職したいと考えている女性の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
高卒フリーター女性でも正社員として就職できる?
「高卒のフリーター女性でも正社員就職は可能なの?」
という疑問に対してお答えします。
結論から言うと、現在フリーターだったとしても、もちろん正社員として就職することは「可能」です。
仕事は巡り合わせです。
今は巡り合わせが悪く止むを得ずフリーターをしている状況なのではないでしょうか?
現に正社員としてバリバリ仕事をこなす女性たちの中にも、前はフリーターをしていたという経歴の女性たちもたくさんいます。
一度や二度、就職活動で失敗したからといって、正社員就職をあきらめる必要は全くないのです。
ここでは、高卒女性がフリーター生活から抜け出して正社員になれる根拠や、高卒フリーターから正社員を目指す上で大切な事をお伝えします。
未経験・無資格でも就職できる
仕事を探す上で、様々な業種に目を向けてみると、未経験・無資格からチャレンジできる仕事は意外とたくさんあります。
求人情報サイトやフリーペーパーなどを見てみると、事務職や、サービス業、製造業など、様々な職種から「未経験者歓迎」の求人があります。
このような職種は、作業自体が比較的簡単で特別なスキルは求められておらず、人柄を重視する傾向にあるので、高卒フリーター女性の正社員転職におすすめです。
転職にあたり、
「この業界について本当に何も知らないけど大丈夫?」
と思う方もいますが、企業側は社員研修を受けさせたり、上司が指導することで、会社に入ってから少しずつ仕事を覚えてもらえれば良いと考えているので心配はいりません。
本来企業側は、教育にかけるコストは出来るだけかけたくないと思い、資格を持っていて即戦力になる人材を求めています。
しかし、求人情報を公開する時に、経験や資格などの条件を多くかけてしまうと、早く採用したいのに応募者がいないという事態になりかねません。
そのため、企業は入社後の教育をすることを前提として、「未経験歓迎・無資格歓迎」の求人を出しているのです。
反対に言えば、有資格者を募っている場合は、よほど専門的な知識や技術が求められる仕事であることが言えるでしょう。
高卒フリーターでも、無資格未経験でも、正社員転職できる職種はたくさんあるので、根気よく自分に合った求人を探すことが大切です。
アルバイトなどの経験を活かせる
フリーターとして今までアルバイトをしてきた経験は、決して無駄にはなりません。
例えアルバイトでも、真面目に仕事に取り組んでいれば、全くの素人よりも知識や技術が身に付いているはずです。
実際、仕事のできない正社員よりも、アルバイトの方が有能な事はよくある話です。
正社員として働いている女性従業員の中には、かつてはアルバイトとしてその業種に従事していた人も少なくありません。
ですので、アルバイト経験は全く無駄にはならず、その業界の知識や技術が身についていることを示すことができれば、正社員就職では大きいアピールポイントとなります。
アルバイトは職歴にはなりませんが、全く業界のことを知らない人よりはるかに採用されやすくなるのです。
高卒フリーターから正社員になることを望んでいるのなら、あなたが従事した経験がある業種に絞り込んで正社員の求人を当たってみることで、正社員採用される可能性は高まります。
また、アルバイトとして長年勤めていると知識や技術が身に付きますから、職場内でも必要不可欠な人材になっていきます。
そうなれば、会社側から「正社員にならないか」と声をかけてもらえるかもしれません。
しかし正社員登用を行っていない会社も多くあるので、今の職場で正社員になりたい場合は、会社側へ正社員になりたい旨を伝えてみましょう。
もし、難しそうな顔をされれば、アルバイト経験が活かせる会社に転職すれば良いのです。
正社員を目指すなら今すぐ就活をするべき
フリーターから正社員に転身するなら、なるべく早く行動を起こすことをお勧めします。
なぜなら、フリーター歴を重ねるほど、正社員として就職することが難しくなってしまうからです。
公表されている求人情報の詳細を見ても分かる通り、正社員としての採用には年齢制限が設けられていることが多いです。
「まだ正社員にならなくても大丈夫」
と思っていつまでもフリーターをしていると、それだけ採用の年齢制限のリミットに近づいていることを認識しておきましょう。
また、フリーターの期間が長くなればなるほど、
「これまで長くフリーターをしていたのに正社員として働けるのか?」
という企業側の懸念が増します。
フリーター歴3ヵ月の人と、1年の人とでは全く印象が違います。
そして、無資格・未経験の高卒フリーターを採用するのであれば、会社を挙げて教育を施し、仕事ができる人材を育成しなくてはいけません。
会社としては、手間暇をかけて育成した人材に長く活躍してもらいたいので、出来るだけ若い人材を求めています。
このように、フリーターから正社員になりたいと思ったら、少しでも早く就活をするべきなのです。
高卒フリーター女性が正社員になるために取り組むべきこと
ここまでの説明で、高卒女性フリーターでも正社員になれることはお分かりいただけたと思います。
ここからは、フリーターから正社員になるために、まず始めに取り組むべきことについて説明していきます。
「正社員になるために、具体的に何から始めたらいいか分からない!」
という方は必見です。
資格を取得する
最終学歴が高卒なのであれば、就職に役立つ資格を取得することをお勧めします。
就職したい分野がハッキリしているのであれば、是非その道に役立つ資格を取得しておいたほうが良いでしょう。
高卒のフリーターから正社員を目指すのであれば、有利に働く資格はいくつもあります。
例えば、女性におすすめの事務職で正社員を目指すなら、「日商簿記検定」がおすすめです。
日商簿記の勉強するなら、通信教育で学ぶこともできますので、フリーターとしてアルバイトをしながらでも勉強することが可能です。
また、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」もおすすめです。
少子高齢化が加速度的に進んでいる昨今、介護職の重要度が増しています。
介護職では人手不足が叫ばれているので、専門学校を卒業していない高卒でも、前職が全く違う業種で介護職未経験者でも、やる気のある人材は積極的に採用したいと考えている施設が多くあります。
これからますます需要が増えてくると考えられますので、今のうちに介護の仕事で正社員になれば、数年後、数十年後にはスキルも身につき、重要なポストを任せてもらえる立場になるかもしれません。
介護職の待遇改善も見直されつつあるので、これからの時代に介護職のスキルを身につけておくのは強い武器となるでしょう。
英語のスキルを測る「TOEIC」も正社員を目指すには有利な資格です。
TOEICで高得点をとることが出来れば、確かな英語力があることが証明できます。
国際的に活躍出来る人材を欲しがっている会社はたくさんありますから、強いアピールポイントとなるでしょう。
ビジネスの場面では、最低でもTOEICスコア700点~が必要と言われています。
TOEICスコア800点以上ともなると、難易度は高く、職場でのトラブルに関わる議論の理解も入ってくるので、会社からは大卒と引けを取らない評価を得られるでしょう。
スキルを身に着ける
「学歴もなければ、正社員として働いた経験もない」
となると、就職活動をする上で不利であることは間違いありませんが、行動力次第で正社員になることは可能です。
現状で何もアピールするところがないのであれば、何かしらのスキルを身に付けておきましょう。
何か一つでも誰にも負けないスキルがあれば、就活を戦うことができます。
フリーターのバイト先として多いのが、飲食店をはじめとする接客業です。
飲食店でのアルバイト経験があるのであれば、その経験を生かして「レストランサービス技能検定」を受けてみるのはどうでしょうか?
レストランサービス技能検定とは、国家資格であり、ウェイトレスやホテルの支配人など、レストラン関係者を対象にとした料飲サービスの接客のマナーや知識が試される試験です。
1級から3級までの階級があり、3級であれば、飲食店勤務経験が1年あれば受験することが可能です。
この資格を持っていれば、高級レストランやホテルへの就職に有利になります。
実務経験3年以上で、3級合格後に 2年以上経過していれば2級が受験でき、実務経験11年以上で、2級合格後に4年以上経過していれば1級の受験が可能です。
また、飲食店以外のサービス業に幅広く活用できる検定として、「サービス接遇検定」があります。
サービス接遇検定は国家資格ではありませんが、接客・サービスに大切な心がまえや知識、コミュニケーション・スキルを試され、試験は誰でも受けることが可能です。
このスキルは、美容業界でも、観光業界でも、医療業界でも、営業職でも役に立つこと間違いありません。
資格・検定などを受けて認定される他にも、バイト経験を真面目に積むことで、着実にスキルが身につきます。
パソコンの操作にしろ、調理補助にしろ、仕事を始めたばかりの頃より確実に上達していると感じませんか?
契約社員から正社員登用を目指す
フリーターからいきなり正社員の求人に応募するのも良いですが、年齢やさまざまな条件の制限でどうしても応募できないことがあります。
そのような時は、正社員よりも採用されやすい契約社員という雇用形態で働き、後に正社員登用を目指す方法がおすすめです。
求人情報を見てみると、
「正社員登用実績あり」
「正社員登用あり」
などの文言がある求人が多く見受けられます。
契約社員から正社員を目指すのであれば、上記の文言がある企業に採用されなくてはなりません。
もし、正社員の登用実績がない企業へ就職してしまうと、生涯契約社員という可能性も十分にあるので気をつけましょう。
正社員登用実績がある企業に採用されても、最初は当然、契約社員と正社員では給与面や福利厚生の充実度に違いがあります。
しかし、勤務態度や努力次第では正社員登用までの期間を早めることができます。
正社員登用の基準にはその企業独自の基準がありますが、要は契約社員でありながら、正社員と同等かそれ以上のスキルレベルであると企業側から判断されればよいのです。
そのためには、やはり日々の仕事の中でスキルを磨いたり、必要があれば資格取得をしたり、何より真面目に働くことです。
そして企業にとって利益のある人材になることができれば、社内で行われる面談で、
「正社員として働きませんか?」
と声をかけてもらえるでしょう。
このように、正社員で働けそうな求人が見つけられなかったときには、契約社員の採用も視野にいれて就職活動してみましょう。
その際には、契約社員から社員登用の制度がある会社かどうかをしっかりと調べておく必要があります。
高卒フリーター女性でも正社員就職しやすい業種
サービス業
飲食店での接客、化粧品の販売、ホテルのフロントなど、サービス業の仕事は多岐に渡ります。
サービス業は、アルバイトとして働いているうちに能力を買われて、正社員に雇用されるチャンスが多く、フリーターから正社員になるにはうってつけの業種と言えます。
また、サービス業は女性に有利な業種で、学歴や職歴ではなく、要領が良かったり、人当たりが良かったりと、人間力の豊かさが評価される傾向にあります。
たとえ最終学歴が高卒であっても、面接で自分の魅力をアピールできれば、いきなり正社員として採用してもらえる可能性も高い業種です。
一般事務
会社の一般事務職は女性の採用が多く、今はフリーターをしている女性でも、正社員で雇用してもらえる可能性があります。
一般事務職に求められるのは、パソコンのスキルです。
パソコンのスキルといっても、IT業界のエンジニアのような専門的で高度なスキルや知識は必要ありません。
一般事務の求人情報の詳細には、
「ワード・エクセルが使える人」
とよく記載されていますが、要はパソコンを使って簡単な資料が作成できれば良いのです。
ワード・エクセルについて全く知らない方は、少しハードルが高いように思えるかもしれませんが、誰でもすぐ慣れることができる程簡単です。
最近ではパソコン教室を開催している企業もありますから、そこで簡単な操作を覚えるのもよいでしょう。
プライベートで日頃からパソコンを使っている人なら簡単に条件がクリア出来てしまうので、採用への道はそう遠くはありません。
歯科助手
医療業界の職種に憧れている女性も多いのではないでしょうか。
医療業界は、基本的に資格がないと従事できない職種が多く、大学や専門学校で各分野の専門的な知識やスキルを学び、国家資格を取らなくてはいけません。
しかし、歯科助手は国家資格を持たなくても歯科医院で働くことが可能で、正社員として採用されやすい仕事です。
歯科助手の求人では、経験者を優遇する傾向があり、
「勤務経験3年以上」
「経験があればなお良し」
と書かれていますが、個人経営のクリニックでは、院長の裁量で未経験者でも採用してもらえます。
そもそも経験を積んだ歯科助手も、かつては未経験から始めています。
歯科医院は女性だらけの職場ですから、結婚、妊娠、出産を機に仕事を辞めてしまう人も多く、求人が出やすいという面もあります。
日本では、コンビニよりも歯科医院の方が件数が多いので、きっと近くに働き手を求めている歯科医院があることでしょう。
高卒フリーターと高卒正社員の待遇の違い
「今のところ生活は出来ているし、このままフリーターを続けていてもいいかな?」
と思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、フリーターと正社員では色々な違いがあらわれます。
これらを知ったら、やはり正社員を目指したいと思うのではないでしょうか?
年収の違い
アルバイトの給料は、時給換算で計算されており、働いた時間や日数で収入が決まります。
会社都合でシフトが減らされてしまったり、体調を崩して仕事が出来なければ収入はガタリと落ちますよね。
今は元気でよいかもしれませんが、将来病気などで働けなくなったリスクを考えると、これほど不安なことはありません。
一方、正社員は基本給が設定されていて、皆勤手当や交通費、インセンティブなど、会社によって手当が加算されて支給されます。
ゴールデンウィークや夏季休暇などの長期連休がある月でも、基本給の金額は支給されるので安心ですし、ボーナスや定期昇給もあるので、さらに収入は高くなります。
また、正社員として長く勤めれば、出世して役職がつくことがあるので、そうなれば同じ時期に働き始めたアルバイトとの年収差は大幅に開いてしまうのです。
福利厚生の違い
正社員であれば、福利厚生を企業から与えられます。
・家賃補助
・家族手当
・リフレッシュ休暇
・結婚祝い・出産祝い・育児金
・カフェテリアプラン
など、会社によって様々な福利厚生が用意されており、給与面以外でも快適に過ごせるような環境が整っています。
たとえ正社員とフリーターの年収が同じであったとしても、家賃補助の有無だけでかなり生活の余裕が違ってきます。
また、リフレッシュ休暇は、給料そのままに1週間程度休みがもらえますから、家族や友人と旅行に行ったり、ゆっくりと体を休めることができるのでプライベートも充実します。
このように正社員になると、福利厚生が整った環境で働けるので、ライフワークバランスが取りやすく、仕事もプライベートも安心で快適に過ごすことができるのです。
社会的信用の違い
残念なことにフリーターは社会的信用が低く、人生を送る上で不利なことがたくさんあります。
ここで言う社会的信用とは、
「フリーターだから、周囲から信用してもらえない」
「正社員だから、周囲から信用してもらえる」
などの対人関係の信用ではなく、銀行やローン会社からの融資に対しての信用です。
主に社会的信用が低いことで不利益を被ってしまうのは、大きな買い物をするときです。
例えば車を買う時、ローンを組んで買うことが一般的ですが、フリーターだと社会的信用が低いために審査が通らないケースが多くあります。
銀行やローン会社は、融資をするときに、この人にお金を融資しても問題ないかどうかを調べた上で判断を下します。
その際、フリーターは収入が不安定とみなされ、クレジットカードが作れなかったり、車のローンや教育ローン、住宅ローン等が組めないのです。
一方で正社員は、過去に金融トラブルがない限り、審査が通りやすくなっています。
高卒フリーター女性は結婚すれば将来の不安はなくなる?
「今はフリーターだけど、将来結婚したら安定した生活を手に入れられるから大丈夫!」
と安心していませんか?
その考えは実に甘いです。
高卒でフリーターをしている女性は、なかなか男性から結婚相手として見てもらうことが出来ません。
たしかに、魅力的なルックスの若い女性であれば、フリーターでもすぐに彼氏はできることでしょう。
しかし、結婚となると話は違ってきます。
男性側も、お付き合いする女性の職業のことをしっかりチェックしていて、結婚相手として考えるなら、きちんと職を持っている女性を選ぼうとします。
その理由は簡単で、男性も女性と同様に、結婚後の自分の生活を豊かにしたいと考えるからです。
女性が結婚したいと思えるまともな男性ほど、このように女性の仕事や社会的地位を気にする傾向あります。
高卒でフリーターをしている女性を結婚の視野に入れる人は、女性にモテた経験のない男性や、自分も収入が低い男性がほとんどでしょう。
つまり、
「将来稼ぎの良い旦那さんと結婚するから、今はフリーターでも大丈夫!」
という考えは、現実的に実現することが難しいと認識しておきましょう。
やはり1人の女性として、きちんと相手を選んだ上で結婚したいですし、選ばれて幸せな結婚をしたいですよね。
そのためには、フリーターから抜け出す努力して、男性から選んでもらえるような安定した職に就いておく必要があるのです。
まとめ:高卒フリーター女性に対する世間の風当たりは強い
ここまで高卒フリーター女性について説明してきましたが、フリーターでも正社員就職できることや、フリーター女性が就職しやすい業種についてお分かり頂けたと思います。
高卒でフリーターを続けるという選択は、金銭的な安定がないことはもちろんですが、社会的地位が低いとみなされたり、男性から結婚相手に選んでもらえなかったりと、世間の風当たりは強くなります。
もしかしたら金銭的に老後の生活ができず、周囲に頼らないといけなくなるかもしれません。
あなたが今将来に対する不安を抱えているのなら、毎日を楽しく安心して暮らすためにも、正社員で働くことを目指してみませんか?
その為には、1日でも早く行動を開始することが正社員として採用されるカギとなります。
今から出来ることを見つけ、能動的に行動してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。