社会人として働いている人であれば、
一度は「会社を辞めたい!」
と考えたことがあるのではないでしょうか?
特に最終学歴が高卒である人は、仕事に就いてみると学歴に関することで理不尽な思いをすることがあったり、会社を辞めたいと思ってしまうことも少なくありません。
もちろん、最終学歴が高卒であっても、長く会社にとどまって仕事を極めている人もたくさんいることは間違いありません。
しかし、そのような人はきっと高卒ならではの仕事の悩みを乗り越えてきているはずです。
実際に僕も高卒という学歴が邪魔をし、嫌な思いをたくさんしながら今も会社で仕事をしているので、高卒の悩みは理解できていると思います。
今回は、そんな僕が「高卒が会社を辞めたいと感じる時」についてまとめてみました。
ぜひ読んでみてくださいね。
高卒が会社を辞めたいと感じる時とは?
仕事をしていれば、どんな人でもうまくいくときもあれば、うまくいかない時も当然ありますよね。
「今やってる仕事って自分に向いてないのではないだろうか…。」
「いっそのこともう会社を辞めてしまいたい…。」
と思う時が必ずあると思います。
このようなことは仕事を通して感じることであるため、大卒や高卒などの学歴は関係なく社会人全員が思ってしまうことですね。
では、高卒のみが感じる「会社を辞めたいと感じる時」について見ていきましょう。
同期の大卒との格差に愕然とする
新入社員の頃は、社会人として働ける喜びに胸がいっぱいだったり、仕事を覚えるのにも精一杯です。
なので自分の待遇について冷静に考える暇がないので、周囲との格差にはあまり目が向きません。
ところが仕事を始めて数年経つと、同じ時間に出勤して、同じ業務をこなしている大卒や大学院卒の同期との格差を痛感するのです。
社会人になり3~4年経つとひょんな事からお互いの所得を知ってしまうことがあります。
そんな時、同じ苦労をしているはずなのにもらえる給料が高卒と大卒以上では大きく違うことにやるせなさを覚えて、仕事をすることが馬鹿らしく感じてしまうのです。
いくら大卒だからといって仕事ができる人ばかりではありません。
僕の場合、大卒で仕事が出来ない人の分までカバーしているにも関わらず、自分の方が給料が少ないことに憤りを感じてしまうと同時に、自分を情けなく感じてしまいます。
「あ、会社辞めたい…」と感じても無理はないと思います。
上司や取引先に学歴で見下される
仕事をしていると、出身大学の話題になることがあります。
僕は大学に進学していないので、そんな話についていけるはずがありません。
自分の学歴に自信のある上司は知り合った相手の学歴を気にするので、自分よりも偏差値が高い難関大学出身と分かればその時点で一目置いたり、ひいき目に見ることもあります。
(高学歴の中でも学歴コンプレックスってあるんですよ)
高卒であればどこの高校を出ようが社会はあまり興味を示さないので、学歴主義の上司や取引先の人に囲まれた環境に置かれていると自尊心が傷ついてしまいます。
実際には見下されていないのかもしませんが、勝手にそう感じてしまう場合もあります。
完全に高卒をコンプレックスに感じてしまっていますね。
こんな会社環境に身を置いていると最終的には
「こんな会社辞めて学歴が関係ない仕事がしたい!」
という気持ちになるのです。
ちなみにIT企業であれば、実力次第では学歴関係なく働くことができるのでおすすめです。
IT企業について別記事で書いているので興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
【高卒がIT企業へ就職するにはどうしたらいい?未経験でも大丈夫!】
出世コースになかなか乗れない
会社によっては、暗黙の了解で「高卒は出世コースには乗れない仕組み」になっているところもあります。
高卒でも係長ぐらいまでは登りつめることが出来たとしても、部長や課長以上の役職は大卒以上でないとなれない場合が多いのです。
「高卒社員は働き蜂だ!」
と言わんばかりの仕組みに抗いたい気持ちは当然僕もありますが、仕組みができ上がっている以上仕組みの上で働くしかないのです。
僕が高卒である以上いつまでたっても出世が望めないのであれば、
「いっそのこと起業して一旗揚げよう!」
って本気で起業の勉強をしたこともありました。
また、「高卒にも出世のチャンスがある会社に転職したい!」
と思って転職サイトを読み漁ったこともありました。
それでもなかなか良い求人は見つからず、今では起業や転職の意欲すらなくなり、出世がきっとできないであろう会社で今もせっせと働いています。
唯一正社員であることが救いですが…。
本当に社会(会社)は残酷な仕組みでできていると、社会人になって初めて気が付くのです。
会社を辞める前にもう一度冷静に考えてみよう!
最終学歴が高卒であることで仕事で嫌な思いをしたり、会社の体制に不満を感じてしまい、
「あーもう会社辞めたい!絶対辞める!」
と強く思った時こそ、一度深呼吸をしましょう。
そして、本当に会社を辞めるべきなのか、冷静な頭で考えてみて下さい。
今の会社で不満に思っていることが、必ずしも次の会社で解消されるとは限りません。
例えば、どうしてもやりたい仕事があって今の会社にいては叶えられないのであれば、今の会社を辞めて潔く新たな道に進むことは素晴らしい選択だと思います。
人生は1度きりですからね。
ですが、不満を募らせた挙句、会社を辞めようとしている場合には、決めた後に後悔する可能性も否定できません。
高卒で、特殊な資格でも持っていない限り、
転職すれば1から新入社員としてのスタートとなります。
場合によっては基本給だって今より下がってしまうこともあります。
今の会社に残って仕事を続けていれば、少しずつ昇給するだろうし、ボーナス支給額も、地位も少しずつ上がっていきます。
今の会社が嫌で嫌で仕方がなくて、ストレスのせいで身体に変調をきたしているなら、すぐにでも会社を辞めた方が良いです。
身体が資本であり、身体さえ健康であればこの日本という国で仕事に困ることはありませんからね。
しかし特にやりたい事もなく、プランが明確でないのなら、勢いに任せて会社を辞めてしまうと後悔が残ってしまうこともあるのです。
「会社を辞めよう!」そう心に誓った時こそ、どうかもう一度冷静に考えてみてください。
会社を辞める前に将来のキャリアプランを立てておこう!
会社での進退について冷静に考えた結果「会社を辞める!」と決意した人は、辞める前に将来のキャリアプランを立てておきましょう。
大きな決断をするときには、計画を立てておくと失敗しにくいものです。
仕事を辞めるという事は自分自身の人生をも左右しますし、下手に仕事を辞めてしまうことで今一緒に仕事をしている仲間にも迷惑をかけてしまいます。
自分自身が後悔しないためにも、周囲に迷惑をかけないためにも、会社を辞める前に将来のキャリアプランをしっかりと立てておく必要があるのです。
キャリアプランを立てる際の考え方ですが、今よりもイキイキと仕事をするためには、キャリアプランの指針を明確にするところから始まります。
・自分のやりたいこと
・自分に向いていること
・自分でなければできないこと
あなたはどの道を突き進みますか?
この時点で迷っている場合は会社を辞めるのは止めた方がよいかもしれません。
上記でも触れましたが、キャリアプランが不明のまま会社を辞めてしまうと後で後悔する可能性があります。
転職の方向性が明確な場合は、次はその会社で働くために今何をしたら良いかを考えてみましょう。
・新しい仕事をするために、とっておいた方が有利な資格はあるか。
・その資格は現在の会社で働きながら取得はできないか。
・希望の職業、職場に転職できたとしたら、その場所で何をしたいのか。
・その数年後には、どんな活躍をしたいか、何を為し得ているか。
自分なりに、転職した数年後のキャリアプランがしっかりと見えるのであれば、退職することはとてもポジティブな行動です。
高卒でも転職できる?転職できる業界は何?
転職するにあたって、やはり高卒より大卒の方が選べる職種が多いことは言うまでもありませんね。
教育業界は大卒以上であることは必須ですし、同じく医療業界も専門の技術を専門学校や大学で会得して国家資格を取得しなくてはいけませんから、高卒からの転職は不可能です。
このように高卒では絶対に転職できない職種もありますが、高卒でも転職を受け入れてくれる会社は日本全国いくらでもあります。
ただし、転職したことに満足出来るかどうかは全て自分次第であることを心得ておきましょう。
一般的に高卒でも受け入れられやすい業種としては、
・建設業
・製造業
・販売業
・営業
になります。
これらの業種に共通していることは、「就職して働きながらスキルを身につけていく」ということです。
ですから、勤続年数が少ないうちは技術が低いとみなされ、初めから好待遇を期待できない会社もあります。
しかし、目標を持って真面目に取り組めば次第にスキルも上がり、周囲からの評価も給料も上がっていきます。
この他、第一次産業への転職もお勧めです。
昨今では農業・漁業・林業などの担い手は減り続ける一方であり、第一次産業の衰退が懸念されています。
身体が資本の農業・漁業・林業であれば、学歴を問わず採用してもらえますし、中途採用も快く受け入れてもらえます。
ただ、これらの仕事は体力と気力が必要不可欠なので、中途半端な気持ちで飛び込んではいけません。
日本の第一次産業の問題に関心がある人は、これらの業種に目を向けてみても良いですね。
高卒が転職するなら若いうちに!
大学で専門知識を学んできた人や、特殊な資格を持っている人であれば、それらを生かした仕事への転職は難しくはないでしょう。
専門的知識や技術 が必要な仕事であれば、40代、50代になっても積極的に採用されるチャンスもたくさんあります。
ところが、入り口の広い高卒はというと、学生時代に専門的なスキルを身に付けたわけではないので、就職して初めて仕事をしながら知識を増やし、技術を高めていかなくてはいけません。
そのため雇用主は、高卒を採用する場合にできるだけ若い人材を採用したいと考えるのです。
ですから、高卒の中途採用の求人を見てみると、募集条件の中に、「30歳以下」「35歳以下」などといった年齢制限が設けられているのです。
ただでさえ大卒に比べて転職できる職業の幅が狭いというのに、年齢制限までつけられてしまっては理想の転職先を見つけることは至難の業になていきます。
「やりたい仕事を見つけたけれど、求人の年齢制限に引っかかって面接を受けられなかった…。」
という話はよく聞きます。
あと1年早ければ面接を受けられたかもしれないなんて後悔はしたくないですよね。
運が良く40代、50代で採用されたとしても、1からのスタートとなるわけで、もともとその会社にいた若手たちに活躍の場を奪われて、キャリアアップの道は厳しいでしょう。
やはり、高卒が転職をするなら早い方がよいことは間違いありません。
「今の会社を辞めようか…。」
「転職をした方が幸せになれるのではないか…。」
と思ったら、できるだけ早いうちに将来のビジョンについて考え始めましょう。
若ければ若いほど、能動的に動きやすいのも事実です。
家庭を持ち、自分が家族を養わなければいけない立場であれば、自分の考えだけで会社を辞めたり、転職することも難しくなってきてしまいます。
転職をして環境を変えることは、勇気がいることですし面倒でもありますが、先延ばしせずにきちんと考えることが大切です。
できるだけ若いうちに自分の将来を考えて行動できれば、それだけ自分の可能性が広がっていくでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。