あなたは、IT企業というとどのようなイメージを思い浮かべますか?
「良い大学を出た賢い人だけが就職できる企業」
「どんな仕事をしているのか分からないし、とにかく難しそう!」
というような印象をお持ちではないですか?
この記事では、
・高卒でもIT企業へ就職できるのか
・IT業界で人気のある職種
などについて、IT業界を全く知らない方や、未経験者にも分かりやすく説明していきます。
この記事を執筆して頂く方は、高卒で都心IT企業に就職し、退職後現在はフリーランスエンジニアとして活躍されている方です。
過去の実体験や知識を分かりやすくまとめていますので、是非参考にしてみてください。
IT企業ってどんな仕事をしているの?
IT企業と一言で言っても、
「何か凄そうだけど、実際どんな仕事をしているのか分からない!」
という方が大半なのではないでしょうか。
IT企業は、大きく4つの業界に分かれていますので、それぞれの業界についてまずは説明していきますね。
web業界
1つ目が、web業界です。
この業界では、主にインターネット上のwebサイトのデザイン、SNSやショッピングサイトなどのシステム作成など、企業のホームページ作りが主な仕事になります。
web業界の中でも人気のある職種はデザイナーです。
デザイナーは、主にwebサイトを管理する仕事ですが、具体的にはサイト内の配色や文字、ボタンの位置などを調整し、見栄えや使い勝手を良くする仕事です。
デザイナーになるために資格などは必要ありませんが、色彩感覚が豊かだったり、サイトで読者に伝えたいことをしっかり読み取る力が必要となります。
また、デザイナーは比較的女性が多い傾向にあります。
ソフトウェア業界
2つ目が、ソフトウェア業界です。
この業界では、スマホやPCの中のアプリをプログラミング言語を用いて様々な処理、作成を行い正常に動作するようにシステム構築することが主な仕事になります。
ソフトウェア業界の中でも人気がある職種はプログラマーです。
プログラマーは、設計を基にしてプログラミング言語を使い、システムが正常に動作するようにプログラムを組むことが主な仕事です。
javascripやC言語といったプログラミング言語がありますが、働く企業によって採用している言語が異なりますので、企業にコミットした言語が使えるという点が必須になります。
ハードウェア業界
3つ目が、ハードウェア業界です。
この業界では、PCや、その周辺機器、スマホ自体の内部作成が主な仕事になります。
また、作った製品にシステムを組み込むことも仕事の1つです。
ハードウェア業界の中でも人気のある職種はエンジニアです。
エンジニアは、機械にシステムを組み込んだり、直接製品の外装部分を設計したりすることが主な仕事になります。
プログラミング言語であるC言語などを用いることが多いです。
工業系の学校を卒業した人が多い業界と言えます。
また、ハードウェアと似た言葉にソフトウェアがありますが、この2つは説明されても分かりにくく、非常に区別が難しいです。
そのため、分かりやすく表現すると、
目に見える外側のシステム構築=ハードウェア
目に見えない内部のシステム構築=ソフトウェア
となります。
情報処理サービス業界
4つ目が、情報処理サービス業界です。
この業界では、SI業務を専門としています。
SI業務とは、システム構築の立案、要件定義、構築、保守までを行う業務のことです。
つまり、システム(アプリ)の立案から納品までの一連の作業を行うことが主な仕事になります。
情報処理サービス業界ではシステムインテグレーターが一般的です。
システムインテグレーターは、顧客から受けたシステムの要望の通りに、最初から最後まで構築していくことが主な仕事になります。
例えると、「飲食店にタッチパネルを導入したい」という要望に対して、システムの立案から構築までの全てを行い、顧客に提供するといった流れになります。
システムインテグレーターは、ソフトウェア、ハードウェア業界と同じような仕事が多く、厳密に業界の違いは定義されていません。
下記の記事では、実際に筆者が勤めていたIT企業の仕事内容を具体的に書いています!
【高卒でIT企業に就職した場合の仕事内容とは?経験者が教えます】
高卒でもIT企業に就職することはできる?
結論から言うと、高卒でもIT企業に就職出来ます!
これを裏付ける主な理由は2つあります。
システムエンジニアとプログラマーの人材不足
1つ目の理由はシステムエンジニア、プログラマー共に慢性的な人手不足が業界内で起こっているからです。
その理由は簡単です。
世界がどんどん機械化、自動化を進めているからです。
機械化や自動化が進めば、生活が豊かになり効率的になりますね。
しかし、これらの仕事を進めていく上で、エンジニアやプログラマーの力は大量に必要になります。
そのため慢性的な人手不足が続いており、今後も確実に人手不足だと言えます。
学歴よりもスキルを重視する業界
IT企業に就職する場合、デザイナー、エンジニア、プログラマーには、学歴はさほど関係ありません。
学歴よりも、どこまで専門的な知識とスキルを持っているのかといった点が注目され、それによって採用の合否が決まります。
そのため、高卒でもしっかりとしたスキルがあれば採用の可能性は大いにあるのです。
しかし、採用基準として、大卒以上や専門学校卒といった学歴の条件が付け加えられている場合は、諦めた方がよいかもしれません。
上記の2つの理由から、高卒でもIT企業に就職することは可能です。
IT企業では学歴よりもスキルが重要視される傾向にあるのです。
下記の記事では、システムエンジニアやプログラマーについて未経験者でも分かりやすく解説しています!
高卒がIT企業へ就職するための勉強法
高卒がIT企業に就職するための勉強法は、とても単純です。
とにかくパソコンに触れることです。
デザイナー、エンジニア、プログラマー、どれを選ぶにしてもパソコンが無ければ仕事になりません。
IT企業で働く際に最も必需品となるもの、最も大切なものがパソコンなのです。
しかし、ただパソコンでゲームをしたりネットサーフィンして遊んでいればいいわけもありません。
勉強法の例を紹介しますね。
・業務に使うプログラミング言語についてパソコンを使いながら勉強する。
・サイトのデザイン作業を行う際に使うアプリケーションを使用し、デザインのバリエーションを増やす。
このように、パソコンを使用して実際に業務で使うツールを勉強することで、勉強の効率が良く、早くクオリティの高い仕事ができるようになります。
また、業務を行う上で十分なスキルが整うでしょう。
「プログラミングやデザインに関する難しい解説本を読む」という勉強法も良いですが、
結局大半の人は、
「習うより慣れろ」
の精神で実際にやってみる方が成長しやすいものです。
とにかくパソコンに触れることを意識しましょう。
下記の記事では、プログラミングの勉強法について更に詳しく書いています!
【高卒者がIT企業へ就職するためのプログラミング勉強法を教えます】
高卒がIT企業へ就職するならスキルを身に着けてから就職しよう!
高卒でIT企業に就職したいなら、必ずスキルを身につけてから就職しましょう。
その理由は2つあります。
ではそれぞれ説明していきますね。
仕事をしながらスキルを付けるのは不可能
高卒で何のスキルも無いままIT企業に就職した場合、まず待っているのはスキルの身に着かない簡単な仕事です。
何故かというと、よほど仕事が少ない会社でない限り、プログラミングやデザインのやり方を新人に一から教える時間は無いからです。
これがプログラマーやエンジニアなら尚更です。
どの会社も基本的に大忙しですので、新人に教育なんてしてられないのが実情です。
そのため、スキルのないままIT企業へ就職してしまうと、自分の身にならないような仕事を任せられてしまうのです。
「会社でスキルを身に付ける」という考えは持たない方がいいです。
仕事が出来ないというレッテルを貼られてしまう
どの会社にも当てはまりますが、IT企業の社員の中でも一人一人仕事の速さや正確さが違います。
仕事が早く正確な人もいれば、雑で遅い人もいます。
しかし、 プログラミングやデザインを一回教えてもらっただけで仕事が分かるスーパーな人は、まずいません。
スキルが無い状態で就職すれば、教育もままならないまま、周りからの信頼がないために仕事を振られず、放置状態となってしまうこともあるのです。
上記の理由から、IT企業へはスキルを身につけてから就職した方が絶対に良いです。
基本的に、IT企業には「スキルがあって当たり前」という感覚の人が大半ですので、独学でもオンラインスクールでも良いので、スキルを身につけることから始めましょう。
実際に私も、高卒でIT企業に就職する際はスキルをしっかりと身に着けてから面接を受けました。
高卒がIT企業へ就職を目指すなら、こちらの記事が参考になりますよ!
【高卒がIT企業に就職するメリットとデメリットを本気で考えてみた】
技術を身に着けると将来はフリーランスとして独立できる?
結論から発表すると、フリーランスとして独立することが出来ます!
3、4年と実際の現場でエンジニアやデザイナーとして働いていれば、そこまで独立は難しくありません。
しかし、スキルがあるからと言ってすぐに独立に踏み切ることはおすすめできません。
フリーランスとして成功するためには、3つのポイントを抑えておく必要があるのです。
それでは3つのポイントを紹介しますね。
仕事を振ってくれるクライアントとのコネ
フリーランスで一番苦労する点が、クライアント(お客)を捕まえることです。
ですから、会社に勤めている時からクライアントとの信頼関係がある状態にしておくことが大切です。
クライアントとの信頼関係を構築できれば、独立後に仕事がなくなる可能性が少なくなります。
自分以外のフリーランスとの繋がり
デザイナーならあまり関係ありませんが、エンジニアやプログラマーは、ソフト開発やプログラミング開発を自分1人だけで行うことは現実的ではありません。
なぜなら作業の量が多過ぎて、とても完成させることが出来ないからです。
ですから、自分以外のフリーランスとの繋がりをフリーランスになる前から作っておくことが大切なのです。
大人数必要なプロジェクトの時は,手を貸してもらうという仕事のやり方の方が効率が良く、独立後した後でもお互いの信頼関係をさらに高めることができます。
潤沢な資本
ソフト開発、仕事の外注などをすると多額のお金がかかります。
ですので、資本に困らないように独立前から貯蓄しておく必要があります。
現代にはクラウドファンディングといった方法で資金を集めることも可能ですので、資本の集め方は様々でしょう。
上記3点のポイントが抑えられていない場合は、数年の現場経験があっても、独立後成功することは難しいでしょう。
ですので、完璧に独立の準備が整った段階で、フリーランスになるようにしましょう。
そうすることで心に余裕を持って仕事ができるようになりますよ。
最後までお読み頂きありがとうございました。