最終学歴が高卒であれば、社会人生活を送る中で、学歴をバカにされることは少なからずあります。
「学歴をバカにする人なんているの!?」
と思うかもしれませんが、僕の職場では、大卒の上司に好かれているのは大卒の人ですし、上司は明らかに高卒の人に対して冷たい態度をとっていることが分かります。
僕はこのような場面に遭遇して「高卒の人を学歴が低いことで明らかに見下している!」と感じてしまい、すごく屈辱的で悔しくなりました。
確かに、有名な大学の出身だと聞くと少しは見る目が変わりますし、高卒よりも大卒の方が給料も良いので、大学を出ることのメリットはたくさんあることは理解できます。
ですが、最終学歴が高卒というだけでバカにされてしまうのは、納得がいきません。
しかし事実として、世間では高卒に対して良いイメージを持っていない人もいて、「高卒」という学歴に対してバカにする人もいるのです。
そこでこの記事では、「高卒がバカにされてしまう理由」と「高卒がバカにされないためにできること」について、高卒社会人の経験を元にしてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「高卒」が最終学歴なのでバカにされる
最終学歴が「高卒」というだけで、あからさまにバカにしてくる人や態度に表してくる人は、悲しいことに一定数存在します。
大卒は、高卒より上の立場だと勘違いをしているのでしょう。
「高卒だから、大学入試をパス出来るほどの知識や教養がない」と勝手に決めつけられたり、「家が貧乏で学費が払えなかったんでしょ?」など、勝手にイメージを膨らませて、最終学歴が高卒であることをバカにしてくるのです。
僕の経験上、最終学歴を馬鹿にしてくる人は、大卒には大卒なのですが、俗に言う三流大学の出身者であることが多く、本当に難関を卒業した人は、高卒の本人を目の前にして学歴をひけらかす事は少ないように思います。
つまり、大卒は大卒でも自分の学力にコンプレックスを抱いている人が、自分よりも下の学歴である高卒を下にみて馬鹿にすることで、自尊心を満たしているのです。
自分より格上の大学を卒業した人の前では、意外とおとなしくしていることも多く、むしろ自分の出身の大学の話題を出さなかったりします。
一部の難関大学の卒業生の中にも、難関大学出身であることをステータスだと思っている人は、事あるごとに出身大学の名前を出してきたり、高卒のことを馬鹿にしてくるでしょう。
しかし、本当にやりたい事があって難関大学を目指した中身のある人たちは、学歴をひけらかす事はおろか、高卒の人を馬鹿にすることもなく、平等な立場で接してくれます。
高卒だと給料が低いことでバカにされる
世間一般的には、大卒は給料が多く、高卒は給料が少ないイメージが定着しています。
実際に各社の初任給に関する情報を見てみると、高卒に比べると大卒の方が数万円初任給が高く設定されています。
基本給に違いがあるという事は、その分賞与の金額にも差が現れるので、一般的な会社の仕組みからすると、大卒社員の方が金銭的に優遇されているのは間違いがありません。
また、医師や弁護士、教師などの給料が高い仕事に就く条件として、大卒以上でなくてはならない職業もたくさんあるのです。
そして、高卒で給料が少ないと特に苦労するのが結婚です。
結婚適齢期を迎えた女性たちは、こぞって高収入の男性たちを求めて婚活をしますから、高卒で低所得なことが知れた途端に、女性たちは目の前から去っていくこともあるでしょう。
裏ではヒソヒソと、高卒で給料が低いことを馬鹿にしている人も多いと思います。
女性も将来の自分の生活がかかっているので、パートナー候補の収入は、婚活中の女性たちにとっては何よりも重要なチェック項目なのです。
また、結婚してからも女性同士の間では、旦那の給料の高低でマウンティングがあったり、ママ友同士のヒエラルキーにも関係があるといいます。
夫である男性が高卒で収入が少ないと、自分だけではなく、奥さんまでバカにされてしまうことも可能性としてあります。
仕事内容でバカにされる
学生時代に描いた夢の実現のために大学に進学した人も多いことでしょう。
大学で、専門的なことを学んだ人は、地位の高い仕事に就くことが出来たり、知識や資格がなければ従事できない仕事を選ぶこともできます。
テレビドラマでお馴染みの医者や弁護士といった職業は、もちろん大学を卒業して国家資格を取得しなければ従事することができません。
ドラマに取り上げられるようなカッコイイ仕事内容を担うのは、やはり大卒の資格を必要とすることが多いのです。
高卒で従事できる仕事は、一般的な常識や教養が身についていれば務まる仕事内容であることも多く、ルーチンワークなどの比較的簡単なものであったり、単純作業がメインだったりします。
ドラマの世界でなくても、頭を使う難しい仕事や社内でも花形の仕事は、主に大卒社員が活躍するイメージが強く、高卒は簡単な事務仕事や製造業、サービス業に従事しているイメージが強くあります。
ですから、高卒はどうしても仕事内容の点でもバカにされがちです。
高卒の人の中にも仕事ができる人はたくさんいますし、高卒でも仕事をしながら技能を習得して、単純作業以外でも活躍をしている人も世の中にはたくさんいます。
しかし、「高卒は単純作業の仕事をする人」というイメージが社会的にもなかなか払拭しきれないのが現実です。
高卒は視野が狭いことでバカにされる
大卒と高卒では、「価値観や人生観などの視野の狭さに違いがある」と考える人もいます。
大学に入るためには、高校の時期に受験対策をする必要があるので、時間と労力を注がなくてはいけません。
その点高卒の人の場合は、就職活動を高校3年の夏という早い段階で終えて、残りの高校生活を思いっきり楽しむ余裕があるでしょう。
高卒で働けば、10代のうちに収入を得ることもできます。
一方大卒の人はというと、辛い受験勉強を乗り越えて、さらに4年間も大学で勉強しようと思うのは、大学に進学しなければ就くことのできない職業を志していたり、生涯で得られる収入を少しでも多くしたいと考えているからです。
そもそも、ここの部分で大卒と高卒では価値観が違うのです。
また、実際に大学でのキャンパスライフを送ってみると、高校生や高卒の人では経験の出来ない時間を過ごすことができます。
そんな体験を通して視野が広がることもあるので、大卒以上の学歴の人たちからすると高卒の人の考え方は短絡的であり、視野が狭いと思ってしまうのです。
しかし世の中には、大学を卒業したとしても視野を広げられなかった人もいますし、高卒だとしても高校在学中から広い視野を持っていたり、社会人経験を通して視野が広がった人もいます。
ですので、実際には「大卒は視野が広く、高卒だと視野が狭い」なんてことはないですが、世間一般的にはそう捉えられてしまうのです。
高卒がバカにされないためにはどうしたらいい?
「これから一生バカにされながら高卒として生きていくのか…。」
と考えてしまっては、毎日ため息がでてしまい、憂鬱で仕事にも行きたくなくなりますよね。
では、高卒であることをバカにされないためには一体どうしたら良いのでしょうか?
ここでは、「高卒が大卒からバカにされないためにできること」についてご紹介しますね。
仕事で結果を出す
立場が下に見られている高卒が大卒を一発逆転で見返すのに最も効果的な方法は、「成功してお金を稼ぐこと」です。
どんな仕事であろうとも、その道を極めれば、学歴でバカにされることもありません。
高卒でも起業をして成功している社長はいくらでもいます。
茨の道かもしれませんが、大卒社員に負けないくらい仕事を頑張って昇進し、社長に上り詰めた人もいます。
会社のトップに立たなくとも、仕事で結果を出して周囲からも認められると、学歴についてとやかく言ってくる人はいなくなります。
まずは、自分が任された仕事は全て完璧にこなし、自分なりに思考を凝らして良い仕事をしましょう。
その積み重ねがやがて評価となり、周囲からの見る目も変わるでしょう。
大卒に負けない資格を取る
大卒の資格がないのなら、他の資格を取得して仕事に活かしましょう。
会社によっては、働きながら資格の取得を支援してくれるところもあります。
そのような制度があるのであれば、利用しない手はありません。
仕事をしながら、資格取得のため、勉強も頑張りましょう。
また、取得したい資格を見つけたら、民間の講座を受講したり、スクールに通うのもお勧めです。
社会人向けに、仕事が終わってからの時間帯に受講できるスクールもたくさんあります。
そして、心機一転し、他業種への転職を考えてみるのも方法の一つです。
いざ仕事をしてみて、もっと自分に合う仕事が見つかったり、やりたい事が明確になるケースも少なくありません。
他業種へと転職して今よりも活躍できれば、高卒で見下されることも、バカにされることもないでしょう。
その為にも、資格取得は有利に働きますので、何か1つ、自分の武器となる資格を取っておくことをお勧めします。
大学に入る
最終学歴が高卒のことをバカにされて、そのことがコンプレックスに感じてしまっているのであれば、大学に入学するという手段も有りでしょう。
大学を卒業した資格さえ取ってしまえば、抱えるコンプレックスの根源をなくすことができますよね。
時間の都合でキャンパスに通えない人も多くいると思いますが、通信教育を受けられる大学もありますのでそちらがおすすめです。
通信制の大学なら、月に数回程度キャンパスに「スクーリング」という形で通い、あとは自宅でテキストを解いたり、パソコンでウェブ授業を受けたり、レポートを提出することで大学の授業を学ぶことができます。
また、仕事を辞めずに大学に通うなら、夜間大学に通うという手もあります。
夜間の大学に通う場合、仕事と大学の勉強の両立をしなければなりませんので、非常に大変だとは思いますが、仕事を続けながら通えるという点では大きなメリットになります。
その他には、一大決心をして仕事を辞め、多くの現役大学生たちと同じように、朝からキャンパスに通って学び直すのも悪くありません。
一時的に収入は少なくなってしまいますが、コンプレックスの解消や、将来の可能性が広がると確信できたなら、大学入学に賭けてみるのもありだと思います。
社会人から大学に入学するのはとても難しいことのように感じますが、大学入試に社会人枠を設置している大学もありますから、キャンパスライフに憧れているのなら、諦めないで社会人枠の入学を狙っていきましょう。
大学に興味がある方は下の記事でさらに詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【高卒社会人から大学入学するのって意外と簡単!?入学方法を教えます】
まとめ
いざ社会人として働いてみて初めて、学歴の壁を感じたという人は少なくないでしょう。
学歴が低いことで、給料が低いことや出世しづらいことはまだ良いとしても、学歴だけで人格を否定するようにバカにされるなんて、本当に辛く、悲しいことです。
それでも、そんな気持ちをバネにしてやれる事もたくさんあるはずです。
相手を見返すつもりで仕事で成果を出したり、資格を取得したり、思い切って大学に入るなど、この悔しさを感じたからこそ一歩前に踏み出してみましょう。
そうすれば、周囲のあなたを見る目も変わり、あなた自分自身も見える世界が変わるはずです。
最後までお読み頂きありがとうございました。