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    高卒って人生終わりなの?そんなことない理由を高卒の僕が解説します

    高卒って人生終わりなの?そんなことない理由を高卒者が解説します

    高卒で就職したら、その後どのような人生が待っているのでしょうか。

    現在僕は高卒でサラリーマンとして働いていますが、就職する前は、

    「高卒の人生って正直不安だな」

    「このまま高卒で就職して大丈夫かな?」

    と正直思っていました。

    高卒で就職しようと考えている人は、将来どのような人生が待っているのか不安になることもありますね。

    この記事では「高卒社員の人生」について焦点を当てて書いていきます。

    高卒で就職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

    目次
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    高卒で働く人の一般的な人生とは?

    高卒社員の人生設計

    高卒で会社に入社した場合、大卒者に比べ出世が遅くなったり、そもそも会社の重役になるチャンスは無くなり定年退職間近で課長職になるのがやっとというのが多いのではないでしょうか。

    高卒社員の業務は専門的な知識がそれほど必要とされない事がほとんどですので、基本的に研究・開発などではなく営業職や技術職といった部署に配属されることが多いのが現状と言えます。

    高卒社員は入社後、大卒社員より大切にされ、甘やかされる傾向にあります。

    これはつい1年前まで高校生だった社員に即戦力は求めませんし、仕事の厳しさよりも楽しさや社会経験を知ることが重要と考えるからです。

    2年間程度は大切にされ、それからは会社の一員としてそれまで積み重ねた経験や能力を発揮できるような体制をとります。

    そこから会社の基礎を支えるような、言わば縁の下の力持ち的な役回りの業務をすることになるでしょう。

    高卒社員で転勤がある部署に配属されることはほとんどありませんので、一つのところに定住しやすい環境といえます。

    高卒社員は家を購入するのが早く、人生設計が立てやすい傾向にあるのはこうした要因が大きいですね。

    反対に大卒社員は入社が高卒社員に比べて遅いため結婚も遅く、それに伴って家の購入も遅くなる傾向があります。

    さらに転勤や出張が多くなり、家族と過ごす時間が短くなる場合も大いに考えられます。

    高卒と大卒の生涯賃金

    まずは、それぞれの学歴の初任給からみていきましょう。

    初任給の金額は、業種や各会社によって違いはありますが、一般的な統計からの平均を出してみると

    ・大学院卒 約230.000円

    ・大学卒 約205.000円

    ・短大卒 約180.000円

    ・専門学校卒 約179.000円

    ・高卒 約162,100円

    となっています。

    1番下の高卒の初任給と、大卒以上の初任給では大きな違いがあることが分かりますね。

    高卒より大卒のほうが給料が高いことが分かった上で、

    では、生涯稼げるお金は高卒と大卒でどれほど違うのでしょうか。

    高卒で民間企業に入社し18~65歳まで働いた場合、平均生涯賃金は約1億5千万円です。

    大卒で22~65歳まで働いた平均生涯賃金は1億8千5百万円です。

    つまり高卒と大卒の差が3500万円ほどあることが分かります。

    3500万円の差を多いと見るか少ないと見るか違いはあれど、同じ業務ではないので一概には言えませんが、やはり大卒者の方が多少は有利になる傾向があります。

    公務員だったらどうなの?

    実は公務員の場合は高卒と大卒で生涯賃金に大差はありません。

    高卒で地方公務員として18~65歳まで働いた場合、生涯賃金は2億5千万円、大卒で22~65歳まで働いても微々たるものしか変わりません。

    その割に大卒者の試験は高卒者の試験より難易度が高くなり競争率もぐっと高くなります。

    大学に行くコストを考えると私立大学で入学費用と在学費用を合わせて4年間600万円、更に4年間自宅から大学に通ったとしても生活費で200万円ほど必要ですので、大学進学コストは最低でも800万円かかります。

    二流以下の私学の卒業生が幹部候補の上級公務員になることは難しく、高卒公務員と将来性も賃金も微々たる差しかありませんので、高卒公務員より800万円損をするという事になります。

    このデータを見ると必ずしも大卒が徳とは言えず、高卒で公務員になる方が良いという結果が見えてきます。

     

    高卒の人生が全然終わりでない理由

    日本は学歴社会で、学歴が低い人は良い人生を送れないと考える人が多くいます。

    それが理由で、学歴が低い人の人生は終わっていると言いたがる人がいるのです。

    しかし、では大卒であれば良い人生が確約されているのでしょうか。

    大学を卒業すれば幸せな人生を送れ、万々歳な人生が待っているのであればこんな楽な社会はありません。

    実際には大卒であろうが、高卒であろうが社会に出てからの人生の方が長いのですから、そこからの勝負になります。

    現に、高卒で起業し、大成功を収め勝ち組になっている社長だってたくさんいるのです。

    そんな敏腕社長たちに共通している事は、自分は運が良いと思い込んで、とことん自分の信じる道を突き進んだことにあります。

    「自分は高卒だから…。」と学歴で悲観することなんてしません。

    また、起業で成功しなくても、家族を持ち幸せに暮らしている人だって五万といます。

    自分の大切な人を守るために仕事をすることは何よりも幸せで素敵なことですよね。

    仕事を通して誰かの為になっているとしたら、それは大きな価値があると言えるでしょう。

    仕事に対して、自分の人生に対して何を想って行動するかで、高卒でも大卒でも幸せにもなれますし、不幸せにもなるものです。

    「高卒だから人生は終わりだ」

    このように思っている人は、「高卒=負け組」「大卒=勝ち組」と考えるからでしょうが、学歴が高ければ成功という訳でもありませんし、高卒だから失敗という訳でもありません。

     

    人には適材適所があります。

    自分がやりたい事だけをやって生きていきたいと思っても、アイドルやプロ野球選手やサッカー選手にそうそうなれるものではありませんよね。

    ですが、それはほぼ不可能だと誰もが知っていますし、才能や能力が無いからと悲観することはありません。

    自分が闘うフィールドがどこにあるのかを理解し、何をすればよいのか、しなくてはいけないかを考える事こそ大切なのです。

     

    「大卒だけがなれる仕事に就きたい」

    「専門知識を学び、自分の求めているフィールドで闘うための武器を得たい」

    これらの考えは、本当の意味での学歴コンプレックスと言えます。

    しかし単に

    「高卒という肩書きが嫌」

    「下に見られるのが嫌」

    という理由であれば、大学に入って卒業し、会社に入ったとしても実際は何も変わらないということを知っておかなければなりません。

     

    高卒の人生でも成功する人の特徴

    ・高卒でも成功をおさめる人や幸せに暮らしていける人

    ・高卒だから不幸だと感じる人

    ・大卒で順調にキャリア積み成功をおさめる人

    ・大卒なのに幸せになれない人

    など、世の中には色々な人がいます。

    しかし高卒であるにもかかわらず、大きなことを成し遂げる人や自分の力で幸せを掴み取る人にはどのような特徴があるのでしょうか。

    まず1つ目の特徴は、「何事にもポジティブであること」です。

    何かアクシデントが起きたとき、

    「もうダメだ…。」とすぐに諦めてしまう人は大卒でも高卒でも自分を成長させることができません。

    自分にとって悪いことが起きた時に、

    「これはチャンスだ!」

    「どう乗り越えていこう?」

    と考えられる人が成功を手にすることができるのです。

    2つ目の特徴は「コミニケーション能力が高いこと」です。

    高卒では学力という武器がない分、周囲から情報を得たり、周囲のサポートが欠かせません。

    また、人脈は学力以上の武器になることもあります。

    コミニケーション能力を高めて、人脈を広げていけば、自分にとって有益な情報を集めることができるでしょう。

    会社で生き延びるにも、起業するにも、周囲と円滑にコミニケーションを取ることが大切です。

     

    学歴は人生のプロセスであり結果ではない

    高卒という学歴を悲観する前に、学歴をどれだけ社会が重要視しているのか考えてみましょう。

    学歴だけが評価されるのは大学卒業2~3年程度です。30歳を過ぎる頃になれば参考程度にしかなりませんし、40歳を過ぎたら誰も見向きもしません。

    例えば転職をする時、転職先の会社が最も評価する部分は、やはり前職での実績です。

    「即戦力で会社にすぐ利益をもたらしてくれる人」と「高学歴だけが取り柄の平凡な人」を比べた時、どちらを採用したいでしょうか。

    人材育成を考えていない中途採用者であれば前者を評価します。

    「高卒だから人生終わり」

    このように考える人がいますが、学歴は人生のプロセスです。

    あくまで通過点にすぎません。

    高卒でも社会的に成功している人たちは、はなから「高卒だから悪い人生だ」と思っていたでしょうか。

    成功や幸せを掴んだ人は、「高卒だから」とか「学歴が無いから」などとは考えないはずです。

    今成功しているのは「高卒だけど自分が頑張ったから」だと、現在の結果を高卒というプロセスに結びつけて考えるでしょう。

    「高卒ではなかったら、今の自分はいなかった」と言えるようになれば良いのです。

     

    それでも高卒の人生が嫌な人はどうしたらいい?

    大学へ行くなら覚悟を持って

    学歴が無いことをコンプレックスに思っているのであれば、会社を辞めて大学に入り直すことを真剣に考えてみましょう。

    高卒でいることにコンプレックスを持っている人の中には、周囲の大学に行った同級生の生活を見て羨ましく思う人もいますよね。

    「大学生活は人生の夏休み」

    このように言う人も多く、就職するまでの暇つぶしに大学に行っている学生もいるくらいです。

    それを羨ましく思うのであれば、暇つぶしに大学に行っている学生が本当に将来が有益なものになっているか見てみると良いでしょう。

    大学に行った全ての人が薔薇色の人生を送っているわけでは無く、大学に入って4年間遊んでいただけの人はやはり就職で不利になります。

    大卒として入社試験を受けないといけませんのでハードルも高くなり、会社に入っても大卒としての期待値がありますので、高卒よりレベルの高い仕事を要求されます。

    大卒になることによって要求される、期待されるレベルは大きくなり、それができなければ「大卒のくせに」という評価をされることもあるのです。

    「遊びたいから大学に行きたい」

    「高卒の人生が嫌だから学歴がほしい」

    という人は、大学に入るのは自由ですが、

    「ハードルの高い世界に飛び込む」という覚悟を持って進学しましょう。

    高卒が大学へ行く費用ってどのくらい?

    「高卒の人生が嫌だから仕事を辞めて進学する!」

    と覚悟を決めた人は、実際に大学進学や、専門学校への入学に向けて動き出してみましょう。

    大学進学の場合は、自力で勉強して現役の受験生と肩を並べて戦うのには限界があります。

    「自分の力だけでは挫折しそうだ」

    と思うなら、一年間予備校に通って受験のサポートを受けると安心できるでしょう。

    予備校によって料金はまちまちですが、平均的に1年間の授業料は70万円前後とみておくと良いでしょう。

    この他に、入学金は10万円前後かかります。

    大学の学費は、国立と私立では大きく違いますし、私立では文系と理系でも授業料に違いがあります。

    各大学のおおよその初年度にかかる費用は下記の通りです。

    ・国立大
    入学金:28万2,000円
    授業料:53万5,800円
    合計:81万7,800円

    ・公立大(地域外)
    入学金:39万7,721円
    授業料:53万7,857円
    合計:93万5,578円

    ・公立大(地域内)
    入学金:23万1,333円
    授業料:53万7,857円
    合計:76万9,190円

    ・私立大(文系)
    入学金:24万6,749円
    授業料:74万2,478円
    設備費:16万19円
    合計:114万9,246円

    ・私立大(理系)
    入学金:26万5,595円
    授業料:104万3,212円
    設備費:18万7,236円
    合計:149万6,043円

    社会人から大学を目指すには、

    ・受験勉強

    ・大学に進学する費用を用意

    上記の2点を並行して行わなければならず、簡単ではありません。

    しかし一度きりの人生ですから、チャレンジしてみるのもありですね。

     

    将来やりたいことが明確な人は、大学進学ではなく専門学校への進学をおすすめします。

    専門学校は、入学金や授業料の金額はまちまちですが、専門学校の初年度の費用の平均は下記の通りです。

    ・臨床検査、診療放射線、臨床工学

    入学金:19,2万円
    授業料:77,3万円
    実習費:28,2万円
    設備費:13,3万円
    その他:0.4万円
    合計:138,4万円

    ・理学療法、作業療法

    入学金:34,0万円
    授業料:89,2万円
    実習費:22,0万円
    設備費:26,4万円
    合計:171,4万円

    ・看護

    入学金:16,3万円
    授業料:58,5万円
    実習費:4,4万円
    設備費:8,1万円
    その他:3,7万円
    合計:90,8万円

    ・自動車整備

    入学金:25,9万円
    授業料:46,7万円
    実習費:28,5万円
    設備費:24,6万円
    その他:8,8万円
    合計:132,0万円

    ・情報処理・IT

    入学金:15,5万円
    授業料:61,1万円
    実習費:12,4万円
    設備費:27,1万円
    その他:2,9万円
    合計:119.0万円

    あくまでも一例ですが、専門学校に入学するには初年度にこのくらいの費用が必要となります。

    大学進学、専門学校への進学以外には、転職や起業という道がありますが、いずれにしろ仕事を辞めて進学するなら簡単な道ではないので覚悟が必要です。

     

    最後までお読み頂きありがとうございました。

    この記事を書いた人

    工業高校を卒業し、現在は機械設計を行っている二十代。
    主に自分の経験を元にして、高卒、工業高校に関する記事を書いています。

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