高卒だと仕事ないって聞くけど本当なの?実際のところを教えます

高卒で就職することについて周りの人に相談すると

「最近の高卒は仕事が無いぞ」

「高卒は中途採用されにくい」

と言われて不安になっている方も多いと思います。

私の経験上、上記の回答について誤解している方が多いので、実際のところをわかりやすく解説します。

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高卒だと仕事がない?

そんなことありません。

実際に厚生労働省のデータを見てみましょう。

大卒就職率:98.0%

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000205940.html

高卒就職率:98.1%

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kousotsu/kekka/k_detail/1404976.htm

見ての通り、新卒で就職希望する場合は、

高卒と大卒で明確な差はありません。

と、言うことは「最近の高卒は仕事が無いぞ」の意見については、就職率をみる限り、完全なる先入観による誤解になります。

 

高卒と大卒の仕事は何が違うの?

端的に言うと【求められる能力=仕事の質】が違います。

これは私の経験則ですが、25歳くらいまでの新卒の人に会社が求める能力について、高卒と大卒で違いがあると感じたのでまとめてみました。

●高卒に求められる能力

・言われたことを言われた通りに実行する能力

・問題が生じたら報告する能力

 

●大卒に求められる能力

・言われたことを言われた通りに実行する能力

・問題が生じたら報告する能力

・問題を解決する能力

誤解を恐れずに言うと、

高卒は、決まったことをやる役割(作業員)

大卒は、仕組みを整備する役割ということです。

 

例えば、高卒の人だって【こうした方が作業時間短くなるし会社のためになるな】という意見を持っていて提案することがあると思います。

しかし、これは高卒に求められている役割ではないため、会社側の人が聞き入れてくれるには高卒で何年か同じ会社で働き、大きな役割を担っていて初めて聞き入れてもらうことができます。

つまり高卒の人が自分の役割と違うことをする場合、認めてもらうまでに多大な労力がかかるため、やりがいを感じにくくなるのです。

 

では、具体的な業務の違いについてお話しますね。

私の働いている産業機械工場の例ですが、同じ総合職採用でも学歴によって下記のように振り分けられます。

高卒:現場作業、事務

大卒:品質管理、営業、財務

大学院卒:研究開発

つまり、同じ会社でも学歴によって、やらせてもらえる仕事が違います。

もちろん、学歴に関係なく優秀な人が会社にはいますが、仕事内容の壁を超えることは、現在の日本では難しいのが現実です。

 

先ほどの就職率の例から、

「最近の高卒は仕事が無いぞ」については、

先入観による誤解と解説しましたが、やらせてもらえる仕事の種類という点では、本当です。

「高卒は中途採用されにくい」については、

高卒の主な仕事内容である事務職・現場作業員では、個人の成果が見出しにくい職種です。

そのため転職の際に、前職での実績を問われた際には、「決められたことを決められたとおりに実行していました」としか言えないのが実際のところなのです。

つまり高卒は、転職時にアピールできる材料が乏しいので、受け入れる企業からすると採用判断が難しく、その結果転職に躊躇してしまう人が多くなってしまうのです。

 

高校から進学して身に着く仕事の技術とは?

私の同じ会社の職場には、大卒がたくさん働いていますが、

「高卒の人と比べて、大卒の人は仕事につながる技術が身に着いているな」と常々感じます。

マナーや電話対応などもそうですが、一番は、

わからないことを自分で調べて解決できる技術【=問題解決力】が身に着いていることです。

具体的には、

・課題に対して、わからないことを明確にする能力

・調べたいことに対して、素早くアクセスできる能力

・インターネット上から正しい情報を参照できる能力

などです。

正直これは、高校のカリキュラムでは取得し難い技術だと思います。

高校では、カリキュラム上、問題解決力を育む取り組みはあまりしていません。

ほとんどの企業は、高卒の人に問題解決力を期待していないため、学歴によって求める仕事の質が変わってしまうのです。

ただし、他人のレポートを丸々コピーするといった不正をしていては、いくら大学を卒業したと言っても身に付きませんので注意してください。

 

高卒の仕事の転職事情について

二次産業と呼ばれる化学・機械・電気業界から高卒の人が大手企業へ転職する場合は、正社員として受け入れてくれる企業は少ない傾向にあります。

非正規社員から正社員になることで給料は上がりますが、前職が正社員だった人は元に戻っただけなので、決して給料が高いとは言えないと思います。

しかし、中には実力次第で給料が上がる業界があります。

それは、IT業界です。

IT業界は、学歴等に関係なく能力がある人は2~3年周期で転職し、年収も上がっていく文化があります。

大手企業への転職も、実績を積めば可能です。

話をまとめると、

高卒者は、技術を必要としない仕事に就職することが多いため、技術不足により転職市場では不利になります。

反対にIT業界では、高卒であっても実力社会なので正社員での転職ができ、場合によっては給料も上がる可能性があります。

ちなみに、高卒でも正社員に拘らなければ採用の窓口はあるので、仕事がなくなるということはありません。

まとめ

高卒から就職することを周りに相談する時、反対する人は必ずいます。

ですが、その意見が正しいかどうかなんて、自分が就職して働きだすまで分かりませんよね。

なので、実際に高卒として働いている先輩として、経験して感じたことをまとめていきますね。

「最近の高卒は仕事が無いぞ」について

・就職率の点をみると大卒も高卒も変わりません。

・やらせてもらえる仕事の種類が高卒と大卒で違うので、高卒の仕事内容には限りがある。

 

私の経験で、新卒の採用人数が全体で20人とした場合の割合の内訳は、

高卒:14人

大卒:4人

大学院卒:2人

となり、実は高卒の方が採用人数が多いのです。

これはあくまで製造業の場合の内訳です。

 

「高卒は中途採用されにくい」について

・高卒は転職時に前職実績をアピールし難いから正社員採用は難しいです。

・正社員に拘らなければ採用の窓口はあります。

私の経験からすると、

・高卒転職者は派遣から正社員

・大卒転職者は直接正社員

となっています。

 

いろいろ話をしましたが、高卒で一番問題になることは、転職の際に転職市場で大卒者より不利になってしまうことです。

これらの内容をしっかりと考えた上で、「高校から就職するか大学へ進学するか」の判断をして頂きたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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