高卒が工場で働くのは実際アリ?高卒で工場勤務の僕が解説します

「高卒で工場勤務の人」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?

「人と接することが苦手な人」

「お給料が安そう」

「単純作業を好むという事は、向上心がないのでは?」

「交代勤務でいつも疲れていそう」

など、工場勤務の人に対して、

「かっこいい」だとか、「羨ましい」といった声は少なく、あまり良い印象を持たれていないことが多いですよね。

しかし僕の経験上、工場勤務に対する世間のイメージと、実際の工場勤務の実情はかなり違っていると感じます。

この記事では、「高卒で工場勤務した場合のリアルな実情」について書いていくので、高卒で工場に就職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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高卒の工場勤務でも大企業と零細企業で全然違う?

 

現在、日本では1000万人以上もの人が工場で働いていると言われています。

工場といっても、社員を数千人抱えている大規模な工場や、社員数名程の小さな工場までさまざまです。

では大企業が所有する工場と、零細企業ではどんな違いがあるのでしょうか。

まず、大企業が所有する工場では、ほとんどの会社が福利厚生が整っています。

年に数回ボーナスがあり、「有給や残業手当あり」と求人票に記載されている工場がほとんどです。

住宅手当、扶養手当、財形など、会社によってさまざまな福利厚生の形をとっています。

一方で、零細企業の工場では、福利厚生の充実度はやはり大規模工場に比べると劣るところが多くなります。

とはいえ、そこは経営者の裁量によって大きく違いがあるため、社員想いの経営者であればできる限り福利厚生を充実させようと努力してくれている場合もあります。

経営者が自分の利益ばかりを追求するような人であれば、社員の福利厚生の事まで考えが及んでいないのが実情です。

 

大規模な工場では、大勢の社員が働いているため、1人が休んだとしても会社は十分に回っていきます。

ですから、有給を取りやすいと言うメリットもありますが、同時に1人の社員を大切に出来ないというデメリットもあります。

しかし、大規模な工場でも経営が傾けば、大幅な人員削減を余儀なくされることはごく稀ですがあります。

これはどの会社、工場でも当てはまるため、気にしていては何もできません。

その際に真っ先にリストラ候補に挙げられるのが、パート社員や非正規社員の工場員となってしまいます。

残酷な話ですが、これが社会の真実です。

 

つまり、話をまとめると

・高卒で工場勤務と一口に言っても大企業と零細企業では福利厚生に違いがでる

・正社員であれば高卒でも比較的に安定している

ということになります。

 

高卒で工場で働くメリットとは?

仕事の悩みができにくい

社会人になるとプレッシャーやストレスなど、仕事の悩みは歳を重ねるごとに増えていきます。

しかし高卒で工場勤務の場合、一般的な業務は機械オペレーターや組立作業のため、人と関わることが少ないことから悩みのタネが生まれにくいと言えます。

また、行う作業は決まっていることから深く考えずに仕事ができるメリットがあります。

つまり、仕事中は休みの日程を頭の中で描きながら作業ができる場合もあるのです。

僕が工場勤務に向いていると思う人は次のような人です。

・すぐに悩んでしまう人

・コミュニケーションをとるのが苦手な人

・仕事のことを深く考えたくない人

・楽しくなくても仕事だからと割り切れる人

仕事の悩みが少ないというのは、休日や私生活を充実させることにも繋がるので、工場勤務の最大のメリットと言えますね。

工場勤務はブラックではない

近年、待遇や労働環境が悪い会社が取り沙汰され、所謂ブラック企業という言葉が広く使われるようになりました。

以前の工場勤務は3K(キツイ・汚い・危険)と言われていましたが、これは現在の工場勤務には当てはまらないのです。

大企業の工場では特にそうですが、工場を24時間3交代制で可動させていて、残業はほとんどありません。

次のシフト担当者との打ち合わせで1時間程度の残業があることもありますが、それでもブラック企業とは全く言えないほど時間はしっかりと管理されており、サービス残業などは皆無と言って良いでしょう。

福利厚生もしっかりしている企業が多く、住宅手当補助があったり、社宅が用意されていることもありますので安定的という見方ができます。

特に大きな点は工場は都市部に無く郊外もしくは地方にあるということで、地方自治体は工場に対して雇用や税金を落としてくれる貢献企業として補助をしているところが多く、安定度は他の業種に比べかなり高いと言えます。

他業種に高卒で入社した場合、この様な恩恵を受けることはかなり少なくなります。

また、工場勤務の場合は、転勤もほぼ無い事から将来設計が作りやすいというメリットもあります。

 

工場で働くと入社一年目から稼げる

自動車メーカーなど大企業の製造部門で働くという事はそれだけ信用と将来性が高い会社の傘に入れるということで、高卒社員といえども大企業の社員に変わりはありませんので、安定度は大きく増します。

安定度だけではなく、同年代の他業種の社員より高給を見込めるのも大きなメリットと言えるでしょう。

高卒一年目の初任給は大体15万円と言われていますが、同じ高卒社員でも工場であれば30万近く稼ぐ事も可能で、これにボーナスが加算されますので、他業種のように若いうちは貧乏生活を強いられることも少ない傾向にあります。

高卒社員が1年目から稼ぐことが出来るのはかなり大きなメリットと言えます。

地元で仕事が出来る

地方に住んでいる場合、仕事がないという理由で都会に出なくてはいけないという事は往々にしてありますが、工場は地方に多くありますので地方で仕事を見つけるのは他業種より容易と言えます。

一家の長男であったり、家族の面倒を見なくてはならない人など地元を離れられない理由がある人も多いと思います。

ですが、地方にある小、中企業は一般的に給料が安いという問題があります。

しかし、地方にある大企業の工場は基本的に地元ベースの賃金設定をしているのではなく、企業全体での設定賃金ベースがありますので地元の賃金相場より高給というケースが多くあります。

地元に残るという選択肢を捨てなくてよいというのは工場勤務の大きなメリットの一つです。

 

高卒で工場勤務の人は結婚できる?

高卒でも正社員であれば安定しているため結婚できる

工場勤務と聞くと派遣切り等ニュースになり、大きな社会問題と言えますが、これは非正規雇用者だけに当てはまります。

正規雇用で入社した社員を企業側は一番に守るとされているのは、労働組合がしっかりしているという事から考えられます。

大企業の工場には必ずと言って良いほど労働組合があり、賃金や労働環境に対して労使交渉が行われていて、働く環境には力を入れています。

営業利益が下落して人員整理をしなくてはいけないという時、企業側は必ず非正規雇用の一時労働者から足切りをします。

非正規雇用の一時労働者が足切りされる理由は2つあります。

・直接雇用でないこと

・労働組合に入っていないこと

反対に正規雇用の社員は、労働組合に守られているということが言えます。

この事から、将来的な不安が少ない分、結婚に踏み切れる社員が多く、高卒社員の平均婚姻年齢が他業種より早いとされています。

そもそも高卒の工場勤務でも出会いってあるの?

最近では工場勤務の求人でも、大学院卒、大卒、専門学校卒、高専卒が採用条件といった求人が増えてきています。

福利厚生が整っていて、条件の良い求人だな!と思うと、工場であっても大体が高学歴な人向けの求人となっており、高卒はエントリーすることすら許されていません。

学歴の高い順にお給料が高く設定されており、高卒の求人があったとしても、これらの学歴の中では高卒のお給料が最も低く設定されています。

最低限の生活ができるくらいの収入ではありますが、同じ工場内で恋愛、結婚を考えるとなると、やはり大卒以上の異性から順に選ばれていくという流れがあります。

もちろん工場で働いている人の中には、容姿淡麗で異性にもモテる人もたくさんいて、学歴が低く高卒でも結婚している人はたくさんいます。

学生時代から付き合っている人とそのまま結婚したり、プライベートの飲み会や、趣味をついて知り合った人と結婚する人も少なくありません。

そのような人は、大抵容姿に恵まれていて、異性に不自由しないタイプか、明るく話し上手で人を惹きつける魅力がある人で、学歴と並ぶ位の要素を持ち合わせた人たちです。

一般的、社会的には工場勤務のひとの印象は華やかではないため、異性にモテない職種でもあるのです。

工場内の既婚者を見渡してみると、工場で働いている高卒組は、大卒組と比べるとお給料が少ないため、夫婦共働きで生計を立てているという人が多いです。

私の会社の中には、妻は働いていなくて夫だけが働いている人がいますが、

「1人で子供2人を育てるのは正直厳しい」

と言っている人もいます。

工場では交代勤務で働いている人が多いので、共働きで働く妻と協力しながら、子供の行事に参加したり、子供を病院に連れて行ったり、子煩悩な社員も大勢います。

高卒で工場で働いていて結婚できるか、できないかはその人次第ですが、夫の収入だけで裕福な生活をしていくということは難しいかもしれません。

しかし、「お金=幸せ」ではないので、十分に幸せな家庭を築ける可能性はあります。

 

高卒で工場勤務のやりがいと労働環境

オペレーターは必ず必要な人材

一般的に工場勤務と聞くと、

「言われたことだけやっているロボットのような労働者」

と揶揄される事が多くありますが、実際には人の手と目が大変重要な仕事です。

製品は同じものを同じ様に作ろうとしてもなかなかそうはいきません。

工作機械のオペレーターは同じものを作ることが出来ると思われがちですが、工作機械も調子が悪くなることがあります。

何が要因で調子が悪くなるのか、調子が悪くなる前兆は何か、その改善点を見つけることは人の経験によるところが大きいのです。

工場勤務のオペレーターは同じ物を同じ様に作れるように保守管理をしなくてはいけません。

そのために人は必要であることから、オペレーターは必要な人材と言えるのです。

 

意見を聞き入られやすい仕事

勤務経験が短かい事や管理職ではないという理由で、高卒社員の提案やアイデアは他業種では受け入れられない事が多い事があります。

さらに一般的な企業では現場の発言は無視されたりすることが多く、大卒の管理職がその役割を担っている事が大半です。

しかし、工場の現場では数字よりも現場の意見を第一優先とされていて、問題点や改善点のレポートを提出する様に会社側が指示している事が多くあります。

高卒でも、細かい改善点を常に考えることができ、それを現場レベルから組み上げてくれるという点はとても大きなやりがいとなるでしょう。

 

生産数より安全を第一優先

工場はブラックではないと話しましたが、過酷な残業はまずありえないことが大きな理由です。

「安全第一」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これはアメリカUSスチールの社長エルバート・ヘンリー・ゲーリーが作った言葉で「安全第一、品質第二、生産第三」から来ています。

生産数をノルマにしてしまうと安全や品質が損なわれる。品質を第一優先にしたら生産数が損なわれる。

最も重要なことは安全を第一に考える事で、それが経営側と労働者の利益に繋がるという考え方です。

日本の工場ではこのスローガンをどこの工場でも見ることができます。

生産目標はもちろんありますが、それはノルマではなくそれに対して叱責をすることは固く禁じられているということは他の業種ではなかなか考えられないのでは無いでしょうか。

このように労働者を主体に考えられているため、工場勤務はかなり健全と言え、将来性も高いといわれています。

この様に世間が考えているイメージと実際の工場勤務はかなり違うと言えますし、実際は工場で勤務するという事は安定的で安全で健全な環境と言えるでしょう。

 

高卒の工場勤務で幸せを見出すには?

工場での仕事は基本的に単純作業で、毎日、毎日同じことを繰り返します。

サービス業と違って、人とコミニケーションを取る事が業務ではないので、退屈してしまうかもしれません。

仕事を覚えるまでは一生懸命に覚える努力をしなくてはいけないので、あれこれ余計なことを考える余裕がないですが、ある程度仕事に慣れてくると、単調な毎日に「これで良いのか?」と自問自答する日がくるでしょう。

そこに高卒であることへのコンプレックスが加わってしまうと、一気に仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。

そんな時こそピリっと気持ちを引き締めていきましょう。

自分たちが製造しているものが世の中の役に立っているシーンを想像すると、自分が担っている仕事の価値を思い出せるでしょう。

恋人や自分が養わなくてはいけない家族がいるとしたら、自分のためではなく、守りたい人の為に働くという意識で働いてみると、自ずと仕事に対する責任感も生まれるものです。

大切な人の笑顔を守るため働くのは何よりもカッコイイことではないでしょうか。

仕事をしているあなただけが「あなた」ではないのです。

趣味の時間を楽しむためにも、趣味に費やすお金を稼ぐためにも、高卒で工場勤務でも、負けずに仕事をコツコツとこなしていけば、これまで真面目に工場で働いてきたことに充実感を覚えるのではないでしょうか。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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