工場勤務のメリットとデメリット|高卒で工場勤務の僕が教えます

「工場勤務って給料良いって聞くけど本当かな?」

「工場勤務の職場環境ってどうなんだろう?」

これから工場で働こうか悩んでいる人は、工場勤務の実態について気になりますよね。

特に、工場勤務の仕事内容や雰囲気は独特なものがありますから、始める前に実態を把握しておくことはとても大切です。

この記事では、

・工場勤務のメリット・デメリット

・工場勤務をする前に知っておくべきこと

について、工場で働く僕が詳しく解説していきます。

工場勤務が自分に合っているかを確認すると共に、これから働くにあたっての心構えもできるので、参考にして頂ければ幸いです。

工場勤務のメリット

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採用率が高い

工場への就職は難しくはありません。

未経験で資格を持っていない人でも採用されやすい企業も多数あります。

業種によっては仕事に必要な資格を指定されますが、基本的には資格なしでもOKの職場です。

正社員として働く場合は面接や試験を行うこともありますが、これも特殊な仕事でなければ簡単なものになります。

志望動機をしっかりと答える事ができれば、落ちることもそうないでしょう。

工場勤務は、続けて仕事が出来る人を欲しがっているので、働くことに対して意欲的であることをアピールするのが重要です。

工場で働く時に有利となる資格を持っていれば、それだけで採用率はアップするでしょう。

また、最近では工場での外国人労働者も増えてきているので、外国語を話すことができるというスキルにも注目されやすいです。

特に大手企業の工場はアジア系の外国人労働者が多いので、中国語やベトナム語などの言語を使えるというスキルは即採用にも繋がります。

資格を持っていなくても、過去に似たような業種で働いていた経歴があれば、その時の経験を生かして早く仕事を覚えることができるというアピールポイントにもなります。

給料が高い

工場勤務と言えば、給料が高く安定しているというメリットが一番に言われます。

派遣社員やパート社員でもそれなりに稼ぐことが出来る業界ですので、ひとまず仕事をして収入が欲しいという人にとっては狙い目の求人なのです。

さまざまな業種がありますが、単純作業の勤務であってもフルタイムで働けば月収20万円程度は難しくありません。

繁忙期の残業代を足せば、さらにアップすること間違いなしです。

また、正社員になれば有給休暇も取りやすいので、プライベートも充実できるでしょう。

他人とのコミュニケーションを求められない

工場で働くメリットの中でもよく言われるのが、他人とのコミュニケーションを求められない点です。

他の業種では同僚や上司と円滑に協力して仕事をしなければならず、それを苦痛に思っている人も少なからずいるでしょう。

働き始めたばかりの頃はコミュニケーションに力を入れていても、徐々に合わなくなっていき辛くなることもあります。

一方で工場勤務は、必要最低限の会話だけで仕事が成り立ちますし、工場内は機械音で会話することが難しいので、そもそも言葉を発さない職場さえあります。

特にライン作業の場合は、自分一人だけで作業を行うので、出勤から退勤まで誰とも話さずに一日が終わることも珍しいことではないのです。

昇進も見込める

工場勤務はずっと同じ立場で仕事をすると思われがちですが、正社員になれば昇進の道も用意されています。

まずは働いている部署の班長やリーダーという立場、そこから工場内の管理職へ昇進できる可能性があります。

昇進すれば地位が上がるだけではなく、給与や待遇面でも大きく変化します。

工場勤務は将来性がなく、やりがいのない仕事だと言う人も居ますが、努力次第ではやりがいを感じながら働くこともできるのです。

退職しやすい

工場ではほとんどの人が同じ仕事をしているので、役職に就いていない限り、退職したいと申し出れば問題なく辞めることができます。

また、未経験者でも務まる仕事が多いので、企業側はまた新しい人を採用すればいいという考えを持っています。

一般企業では、一人が複数の仕事を担うので入社すると辞めにくいですが、工場勤務は一人が一つの仕事を担うので、会社としても退職を受け入れやすいのです。

福利厚生が手厚い

大手企業の工場では手厚い福利厚生を期待できます。

年2回のボーナスだけでなく、労災や組合のサポートなどもあり、安心して働くことができる体制が確立されています。

工場の中には危険が多い職場もあることから、保険への加入も義務付けており、もしもの時に備える事ができるのもメリットの一つでしょう。

扶養家族がいたり、これから結婚するという場合にも役立つ部分です。

社内規則が寛容

工場勤務において定められている規則の多くは、安全に仕事を進めるためにあるものです。

機械に巻き込まれないための服装であったり、一般的な作業態度の面を規則として設けています。

その一方で規則に反していなければ、特に気にすることがないのです。

髪を染めていても、作業服の下に派手なシャツを着ていても、昼休みに昼寝をしていても、それが悪いと言って注意されることもないでしょう。

上司や同僚と無理に話すこともありませんし、自分が働きたいように自由に働けるというのは工場勤務ならではのメリットですね。

 

工場勤務のデメリット

スキルが身につかず転職で不利になる

工場勤務の職種は多岐に渡りますが、単純作業を主とする仕事はスキルが身につきません。

例えば梱包の作業で言うと、一日中箱詰めをしたり、箱を組み立てたりするだけの仕事になります。

当然、このような仕事を長年続けていけば、転職では不利になってしまいます。

あなたがまだ若いのであれば、工場の中でも単純作業以外のスキルが身につく職種に就くことが大切です。

交代制だと健康に害を及ぼす可能性がある

24時間稼働を行っている工場勤務の場合、交代制のシフトになります。

先週は朝から夕方までの勤務だったと思えば、今週からは夜中から昼まで、その次は夕方から朝までという風に勤務時間が定期的に変更になるのです。

こうした勤務形態を難なく受け入れられる人は良いのですが、大抵の人は身体にムチを打って働かなければなりません。

交代制を長年続けていれば体内時計が狂ってしまうので、病気にもなりやすくなります。

工場によっては時間帯を指定して働く事もできますが、工場としてはどの時間帯でも入ることのできる人を積極的に採用したいという考えがあるので歓迎はされないでしょう。

そのため、初めから交代制を避けたい方は、日勤のみで稼働している工場を選ぶようにしましょう。

工場の多くは年功序列

繰り返しになりますが、工場勤務の仕事は基本的に誰でもできる仕事が多いです。

そのため、個人の能力差による評価ができないので、結果的に年齢によって年功序列で給料が上がっていくことになります。

裏を返せば、どれだけ努力しても給料が上がらないと言い換えることができます。

営業職やプログラマーなどは、年齢や学歴は関係なく実績やスキルによって評価が変わりますが、工場勤務はどれだけ頑張っても給料に反映されないので、仕事のやる気を維持することが難しいのです。

年齢と共に働きにくくなる

肉体労働が多い工場勤務では、働いているうちに体に支障が出てきます。

年齢を重ねると体のあちこちが悪くなり、生活にも影響することさえあります。

これまでは気軽に運んでいた荷物が持てなくなったり、視力が落ちて作業効率を下げたり、周囲と同じスピードで作業できなくなったりと目に見えて働きにくさを感じるでしょう。

もちろん、工場内では高齢でありながら元気に働いている人も居ますが、話を聞けば大体の人は体に何らかの支障をきたしています。

作業に飽きてしまう

工場勤務で怖いのは単純作業への飽きです。

毎日同じことを繰り返す作業がメインになる職場では、作業に飽きてしまい、結果的に仕事のモチベーションも下がります。

一度それを感じてしまうと、ズルズルとマイナス思考になってしまい、手を動かせないほどになってしまうこともあるのです。

最初は新鮮で楽しかった作業も徐々に苦痛を感じるようになり、結果的に短期間で辞めてしまうというケースはよく聞かれます。

他の職業から下に見られる事がある

工場勤務に対する世間の評価は、良いものではありません。

その理由はさまざまありますが、「きつい、汚い、危険」の頭文字をとった3Kの仕事と言われたり、底辺の仕事と言われることもあり、世間的に下に見られる事が多い職業です。

職種によっては高い能力を持っていないとできない仕事や、産業を支える労働力として欠かせない仕事ではありますが、世間では「工場勤務」と一括りにされてしまいがちです。

最近そのイメージを払拭させようと企業側もCMなどでアピールしていますが、まだまだ改善される様子はありません。

そのことから工場で働く人の中には、偏見や評価などの世間体を気にして工場勤務を辞める人もいます。

 

工場勤務でも楽しいと感じる時はある?

肉体労働できつい仕事と言われる工場勤務ですが、働いている人は常につらい気持ちを持って働いているわけではありません。

中には工場で働く事を楽しいと思っている人もいるのです。

仕事の合間の休憩でいろいろな人と世間話をしたり、新しい商品を一番に見ることができたり、いつも店頭で見る商品を自分の手で作っているという実感などは楽しいと思える要因でしょう。

自動車工場で働いている人は、自分が作っている部品や車種が街中を走っていると、嬉しく感じるというエピソードもよく聞きます。

作業をしている間はきついと感じても、ものづくりという仕事をしている楽しさを感じられるのであれば、工場勤務に向いているとも言えるでしょう。

 

工場勤務をする前に知っておくべきこと

工場勤務は同じ作業の繰り返しで飽きる

工場勤務は大体毎日同じことの繰り返しになります。

同じ製品を同じクオリティで作って出荷しなければならないので仕方のないことですが、それにしても全く同じ作業ばかりを繰り返すというのは誰でも飽きてしまいます。

大きな工場では、飽きて辞められないように定期的に配置換えを行い、別の作業に移らせるということもやっていますが、大抵の工場では入社してから辞めるまでずっと同じ作業です。

特に顕著なのが食品系の工場で、ライン作業が主になるので、まるでロボットのように同じ動きを繰り返さなければなりません。

そのため、工場勤務のライン工に短期アルバイトが多いのは、短期で働いてもらって飽きられる前に就業期間を終わらせようという考えが企業側にあるのです。

工場勤務の仕事はつまらないと感じる人が多い

ものづくりをすること自体に楽しさを見い出せなければ、工場勤務は実につまらないものになるでしょう。

お客さんと顔を合わすわけではありませんし、大きな達成感が得られてやりがいに溢れる仕事でもありません。

「もっと動き回れる仕事がしたい」

「やりがいを強く持って仕事をしたい」

といった考えを持っている場合、工場勤務には向いていないでしょう。

独特の汚れや匂いがある

どんな工場でも、その工場独特の匂いや汚れが必ずあります。

機械部品の工場では、油臭さや機械に付いた油で作業着が汚れてしまうこともありますし、木工系の工場はおがくずにまみれます。

食品系の工場は、最初はいい匂いだと感じますが、その匂いも長時間感じていると気分が悪くなることもあります。

化学工場では独特のいわゆるケミカル臭があり、人によってはアレルギー反応が出てしまう可能性もありますし、慣れることができずに辞めてしまう人もいます。

このように工場によって環境は全く違うので、自分が働ける環境かどうかは、実際に働いてみないと分からないのが正直なところなのです。

人格に問題のある人が働いていることもある

大きな工場になると、一つの部署でも数十人から数百人というレベルで人が働いています。

そして工場勤務は採用されやすいこともあり、時折人格に問題がある人を見ることがあります。

よく見られるのはギャンブル中毒の人です。

休憩中はもちろん、ひどいときには勤務中にもかかわらずギャンブルの話ばかりしている人がいます。

一方的に話すだけならともかく、こちらにもギャンブルをさせようと勧誘してきますし、

「なんなら代わりに買っとこうか?」

と言ってお金を出させようとする人も居ます。

その他にも不良であることをアピールしていたり、異性関係にだらしなかったり、勤務態度が悪かったり、不潔な身なりで仕事をしたりなどあまり関わりたくない人がいます。

車通勤が基本

工場の多くは町外れにあります。

住宅街などを避けた場所に建てられているので、通勤は基本的に車やバイクになります。

そのため車を持っていないと、工場に勤めること自体難しくなるでしょう。

派遣会社などでは送迎車を出していることもありますが、ほんの一部ですので望みは薄いと言えます。

工場内のルールを強要される

工場ではあるあるですが、その工場内で暗黙の了解となっているルールがあります。

例えば、

「休憩所のあのベンチはAさんの席」

「新人は年長者に付き従う」

「休みの日に旅行に行けば、お土産を数種類用意して全員に渡す」

など、謎のルールが発生していることがあります。

仕事の面でも、間違った工具の使い方が当たり前になっていたり、全員でする事になっている掃除などをせずに、いつも同じ人がしているような工場もあります。

もちろん全ての工場がそうである訳ではありませんが、こういった工場もあるということを知っておきましょう。

 

まとめ

「工場勤務は楽しくてやりがいがある!」

とはなかなか言えません。

仕事内容が単純で飽きてしまう場合もあれば、体力的にきつい仕事もあります。

ですが、工場勤務ならではのメリットも多くあり、性に合っている人にとってはこれ以上ない良い環境・条件であるとも言えます。

工場勤務を始めようとしている人は、まずどのような環境だと自分は働きやすいのか考えてみましょう。

「工場で働くなんて初めてだし、不安だな…」

という方は、短期の工場勤務から始めてみることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。