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    工場勤務に将来性はある?将来安定して暮らすために取り組むべきこと

    「AIやロボットによって工場勤務の仕事はなくなるのでは?」

    「工場勤務は将来性のない仕事」

    近年の目まぐるしいIT技術の発展により、工場勤務の将来に対してこのような不安の声があがっています。

    最近は大手企業であっても、工場の縮小やオートメーション化、ロボットの導入が進み、人間が働く場所が狭くなるのではないかと言われています。

    この記事では、

    ・工場勤務に将来性はあるのか

    ・工場勤務で扱う製品の中で将来性がある業種

    など、工場勤務の将来性について詳しく解説していきます。

    工場勤務を長く続けるためにやっておくべきことや、将来機械化が進んだ場合でも働き続けることができる方法はあるのか、また、どのように環境が変わるのかなども踏まえて説明します。

    工場勤務の将来性に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

    目次
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    工場勤務に将来性はある?

    近年IT技術が進歩しており、私達の身の回りにもその影響は現れつつあります。

    特に産業の場面には積極的に取り入れ始めており、一昔前の工場と様相が違っていることが伺えます。

    特にAIロボットの導入が進めば、工場は人員をこれまでより少なくすることができるというメリットを掲げていますが、工場勤務をする人にとってはとても不安なことです。

    昨今の現場においてどの程度AIロボットの導入が進められているのか、また、導入によって本当に人間の働き手は不必要になってしまうのかなど気になる部分を詳しく解説していきたいと思います。

    工場勤務の全ての仕事が将来AIやロボットに奪われるわけではない

    AIテクノロジーの進化はめざましく、日々新たな技術が開発されています。

    しかし、工場内全ての業務をAIロボットに一任してしまうことには繋がりません。

    なぜなら、ロボットといえどもそれを操作する必要があるため、管理面において人間の目や技術は欠かせないものだからです。

    工場内で働くロボットが故障すれば、故障を発見しメンテナンスする人員が必要になりますし、作られていく製品が正しく製造されているかも管理しなければなりません。

    また、作られる製品を手にするのは人間ですので、同じ人間の目で確認しなければならない事項はたくさんあるのです。

    つまり、現在とは作業する内容が変わる可能性はありますが、工場勤務の仕事が全て奪われるわけではないのです。

    そして、AIロボットは完全に実用化しているとは言い切れません。

    AIやロボットの作業範囲は一部であり、導入費・管理費もかなり高額になるので、即座に総入れ替えをする企業もないでしょう。

    プログラムされたことしかできない高額の出費がかかるロボットを一台導入するよりも、臨機応変に動ける上に間違いなく作業できる人員を複数人雇用するほうが企業にとってメリットは大きいのです。

    簡単なライン作業は将来AIやロボットに奪われる可能性が高い

    食品業界をはじめとする簡単なライン作業がある工場は、ロボットによる作業効率の向上が見られます。

    例えば同じところにはんだ付けをする、一定量を盛り付ける、梱包するなどの作業は、そのために作られたロボットに任せたほうが早く正確に行えます。

    そのため、こういった単純作業に関しては、将来的にロボットだけが任される仕事になる可能性が高くなります。

    ライン作業は、人間が長時間行うと間違いが出やすかったり、不備が発生しやすくなる傾向にあり、製品の不良を少なくする目的でロボット導入が行われるでしょう。

    ですが冒頭で述べたように、全ての作業をロボット化することはできないので、ライン作業以外の仕事ではまだまだ人間の手が必要になります。

    工場勤務で10年後もある職種とは?

    工場勤務には多数の部署がありますが、その全てがオートメーション化するとは限りません。

    まだまだ人間の目が必要な場面は多く、今後10年経ったとしても人間が行っている仕事もあると思われます。

    【1.検品】

    完成した製品に不備がないか、人間の目を通してチェックします。

    3次元測定器やセンサーなどで形状を見ることができますが、人間から見て製品として完成しているかはなかなか判断しにくいものです。

    特に食べ物は見た目がとても重要な製品のため、人の目を通すことが重要視されているのです。

    機械部品などでも大量生産品になると一つ一つを測定器でチェックするよりも、人の目でチェックするほうが効率的になりますので、多くの工場では今後も仕事がなくならないでしょう。

    しかし、ミクロンレベルで寸法を確認する場合や、人間では寸法確認できにくいものは、やむ負えず測定器で測定しています。

    ほかにも、梱包された製品が発送される際の仕分けチェックも、最終的には人が行う必要があります。

    【2.機械組み立て】

    各種機械の組み立て作業も、10年以上残ると考えられます。

    機械の組立は非常に精度が求められることもあるため、その調整をロボットがすることはかなり難しいと言えます。

    機械部品は部品によって寸法のばらつきがありますから、ベテラン作業者の微妙な調整が必要になる機械組み立てにおいて、融通の利かないロボットは導入しづらいのです。

    またロボットは、正確に同じ動作を繰り返し行うことは適していますが、製品には形状の違うさまざまな部品が使われているため、それらを全て一つのロボットが行うことは困難になります。

    人間が行えば簡単なネジ締めの作業も、複数の部品や形状、大きさが違えばロボットでは対処しきれなくなるのです。

    そして大きい機械の組立は、なんとなくロボットではできそうにないと想像できますよね。

    その通りで、ロボットが適しているのは主に軽作業で、一つの動作を繰り返す作業にのみ導入できるのです。

    つまり、機械組み立てにおいてロボット導入できる場合は、かなり限定的と言えるでしょう。

    【3.マシンオペレーター】

    工場内で使用する機械は誰かが操作しなければいけません。

    勝手に起動して勝手に操作をしてくれるロボットなどありませんし、安全上の理由からも人間がきちんと監視して操作しなければいけません。

    そのため、マシンオペレーターの仕事はロボットではできず、人の手が必要となります。

    マシンオペレーターの仕事は工場内の機械化に伴って今後も増えていく仕事でしょう。

     

    工場勤務の将来性は工場の規模で全く違う

    工場で長く働くことを考えているなら、まずは働く工場の規模を考えましょう。

    これから長く働いていく上で、工場の規模はその将来性を大きく左右する原因の一つとなります。

    それでは工場の規模によって将来性が変わる理由を一つずつ詳しく解説していきます。

    予算の違い

    まず第一に予算の違いです。

    大手企業が経営している工場であれば、環境設備に回す予算がそれなりに用意されていますが、個人経営の工場であったり、規模が小さい工場の場合は環境設備への予算を大きく割くことができません。

    工場勤務の将来性は、作業を行う機械の導入が大きなポイントになりますが、多額の予算が必要となります。

    そのため、どんなに人手が足りていない工場でも予算が用意できなければ機械導入も不可能になるのです。

    そう聞くと、

    「大きな工場は機械化が進み、将来的に人間が働ける仕事がなくなるのでは?」

    とも思えますが、機械を操作する人員も必要ですし、一気に全ての作業を機械化することはできないので、突如職を失ってしまうことにはなりません。

    一方で規模の小さい工場の場合、人員の削減は少ないかと思われますが、機械導入が進まない結果生産性向上が図れず、経営が傾いて急に職を失う可能性も高いのです。

    一長一短ではありますが、規模の大きな工場を選ぶ方が将来性はあると言えるでしょう。

    会社としての規模の違い

    工場の大きさにも似ていますが、そもそも会社の知名度や大きさの違いによって将来性は大きく変わります。

    日本でも名前が知られているような会社、製品に携わっていれば、それだけでも将来的に有利となります。

    もしもその工場で働けなくなったとしても、別の仕事を探す際に堂々と職歴を答えることができるからです。

    一方で小さな町工場などに勤めている場合は、地元の人ですら名前を知らない企業であったり、地元を離れると全く知らない企業になってしまい、肩書はただの「工場勤務」のままです。

    工場勤務としての将来を安定させるためには、転職の際に活かすことができる認知度の高い企業・製品名に携わっておくことが重要なのです。

    働ける部署の違い

    工場の規模が大きくなればなるほど担当部署の数が増えます。

    細分化された部署によっては、将来的にも安心できるところがあります。

    前の項でも述べたように、機械化やAIが進出したとしても人間の手を介す必要のある作業はあります。

    それは工場の規模が大きくなるほど増えていくのです。

    つまり、現在働いている部署が完全オートメーション化したとしても、大手企業の場合は別の人手が必要な部署へ異動するだけで済むというケースもあります。

     

    工場勤務の将来の給料や昇給額はどのくらい?

    工場勤務で働き将来を確かなものにしたい場合は、正社員として就職することが大前提にあります。

    派遣社員やパート社員では昇給などはほとんど考えられませんし、会社が何らかの問題を抱えてしまった場合に切られるのは、当然派遣やパートだからです。

    それを踏まえて将来性と昇給について説明します。

    まず、正社員で工場勤務をした場合、基本給は月収20万円前後となります。

    特殊な資格を持っていたり、作業量が膨大、もしくは危険な場合はこれよりも2万円~5万円程度アップすることもあります。

    一般作業員であれば、年収にして300万円程度だと考えておくといいでしょう。

    これだけでは通常企業の方が将来性にも優れているように思えるかもしれません。

    しかし、働きながら仕事に必要な資格を取得して新たな作業が出来るようになったり、後輩を指導する立場になればその金額はさらにアップします。

    それだけでなく、働いている部署の責任者としての役職に就くことができれば、給料は10万円以上のアップも見込めるでしょう。

    もちろん、給与の他に役職手当やボーナスといった特別手当もあるので年収も100万円単位で変わります。

    さらに上り詰めて工場長などの立場になれば、一般的な会社員と同額、それ以上の給料を稼ぐことも不可能ではありません。

    しかしながら、工場勤務で働いている人全てがこの限りではありません。

    昇進するためには、資格取得や勤務態度、周囲への気配りなどといった努力も人一倍必要となります。

     

    工場勤務で扱う製品の中で将来性のある業種とは?

    自動車製造業

    安定している産業の一つに挙げられるのは、やはり自動車関係の工場でしょう。

    自動車はこれからEV化が進みますが、生活に必要不可欠な存在であり続けることは間違いなく、これから先も製造は続けられると思われます。

    自動車自体の形態が変わったとしても、自動車メーカー全てが経営できなくなるということはまず考えられません。

    また、日本の自動車製造技術は世界から見ても高い水準を誇っているため、もしもメーカーが経営難に陥ったとしても、そこで身に着けた技術は他のメーカーで活かすことができます。

    特に塗装や内装など顧客の目に触れる部分の技術は、さまざまな業種から必要とされるでしょう。

    もちろん、動力部や自動車を作るためのパーツ全てにおいて高い技術が使われていますので、従事して悪い職場ではないでしょう。

    特に正社員として入社すれば退社した場合にも強い職歴として扱われます。

    化学工業

    石油や天然ガス、石炭、高分子などを取り扱う産業で、専門的な知識が必要となる業種です。

    働くにあたっては、他の工場と違いやや難しい知識も必要となりますが、一度就職すればその将来性はとても感じられるでしょう。

    化学産業はこれからさらに進歩していき、より生活に欠かせないものになっていきます。

    また、特殊な作業を行う事が多いので、機械化が進んでもある程度の人員は常に居なければいけません。

    また、会社によっては他の工業の機械化を推進する研究・開発を行っています。

    工場の中でも特殊なジャンルではありますが、将来性においてはとても明るいと言えます。

    繊維工業

    読んで字の通り、繊維を材料として取り扱う工業です。

    身近なもので言えばアパレル関係でしょう。

    繊維工業自体には大変広い意味合いが込められており、その業種は一口で説明することはできないくらいです。

    繊維工業も日々進化をしており、さらなる進化が求められています。

    人間が服を着たり、生地を使った産業がある以上欠かすことができない工場ですので、将来性も保証されています。

    また、働いている中でさまざまな資格を手にする機会があり、ほかの繊維業の仕事で活用できることも多いため、転職にも有利というメリットがあります。

    電子部品

    機械類のコンピュータ部分や製品に関わるパーツを製造する産業です。

    家電などの機械を動かすために必要なコンピュータの基盤、さらにその基盤を形成するコンデンサやトランス、コイル、半導体などの部品を製造します。

    現代においては欠かすことのできない産業で、これからも一定の需要があります。

    また、世界的に有名な企業も多く参入しているので、将来も安泰と言われています。

     

    工場勤務が将来安定して暮らすために取り組むべきこと

    高卒で就職するメリットとは?高卒で働いている僕が本気で考えてみた

    工場勤務として働いていると、将来が見通せず不安になることもあるでしょう。

    そんな時にどういった心構えをし、どういった取り組みをすればいいのかまとめました。

    大企業の工場勤務へ転職する

    まず第一に行動するのは、現在働いている企業よりも規模の大きい安定した企業へ転職することです。

    大きな企業であれば、すぐに潰れる可能性は低くなりますし、何らかの理由で経営が傾いてしまっても、その企業が独自に持っている技術などを買い取りたい他社がいて、吸収合併されるケースもありえます。

    また、大企業に勤めていた職歴は転職でも有利に働きます。

    さらに大企業になれば、末端で働いているとしてもそれなりの給料をもらうことが出来る上、正社員として雇用されると昇進も夢ではありません。

    昇進すれば給与も比例してアップします。

    別の工場でも役立つスキルを身に着けておく

    現在働いている工場ではどのような作業をしているでしょうか?

    ルーチンワークが続いたり、資格が無くてもできる簡単な仕事を続けていませんか?

    このような誰でもできる仕事を続けていると、何のスキルも持っていないので、転職の際に非常に不利になります。

    将来を見越すのであれば、まずは工場勤務において有利となる資格取得を目指しましょう。

    おすすめはフォークリフト、玉掛け、床上式クレーン、トラック運転手、危険物、各種技能検定などの資格です。

    働きたい会社によって求められるスキルは違いますので、自分のやりたい仕事に必要な資格を調べて積極的に取得していきましょう。

    会社によっては資格取得を推奨しているところもあり、仕事を辞めてから一人で受験するよりもやりやすいでしょう。

    また、同じようなジャンルの仕事ばかりではなく、できるだけ違ったジャンルに飛び込んで仕事をし、経験値を溜めることも大切です。

    もしも突然仕事が無くなってしまった時、すぐに別の工場で働ける状態を作っておくことが将来を明るくする鍵となるのです。

    工場勤務とは別の収入源を確保しておく

    根本的な話になりますが、貯蓄は将来においてとても大切な要素です。

    貯蓄をしておくことで心にも余裕が出てきます。

    そのためには、現在働いている仕事の他にも安定した収入源を確保しておくことをおすすめします。

    手段はいくらかありますが、工場での仕事が終わった後、クラウドソーシングを活用して在宅で仕事をすることもできます。

    また、体力的にはきついですが、昼間は工場で働き、夜間になると別の派遣社員をしてもよいでしょう。

    こうすれば突然工場を辞めることになっても、収入源を確保したまま次の仕事を探すことができます。

    工場勤務とは別の収入源があることは、将来安定して暮らすことにも繋がりますし、精神的にも余裕が生まれます。

     

    まとめ

    工場勤務の仕事は基本的に単純作業が多くありますが、その仕事全てが近い未来にAIやロボットに置き換わることはまずありえません。

    ロボットの強みは、「単純な動きを正確に繰り返し行える」ことなので、人間の手でやれば簡単な作業でも、ロボットではできない作業が多くあるのです。

    また、ロボット導入には多額の費用がかかりますから、費用対効果の面から考えて、まだまだ労働者を雇った方がコスパが良いのが正直なところなのです。

    このように工場勤務の仕事自体が将来なくなることはありませんが、少しずつ機械化が進んでいることも事実としてあります。

    そのため、別の工場でも活かせるスキルが身につく仕事についておくことが、工場勤務としての将来を明るくする鍵となるでしょう。

    ですが、突然仕事を変えるのも難しい話ですので、まずはどの工場でも役に立つ資格を働きながら取得していくことをおすすめします。

    工場勤務の仕事の機械化に伴い、見えない未来を明るくするには、将来を見据えた普段からの心構えと努力が大切になります。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    この記事を書いた人

    工業高校を卒業し、現在は機械設計を行っている二十代。
    主に自分の経験を元にして、高卒、工業高校に関する記事を書いています。

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