「今の仕事よりもっと稼ぎたい!」
「やりがいがある仕事に就きたい」
「頑張れば頑張るだけ認めてもらえる職種に就きたい」
このように考えている高卒の人も多いのではないでしょうか。
高卒で社会へ出て働き始めると、仕事のやりがいは無いし、給料が低いことで悩みますよね。
このように毎日悩んでいる方は「営業職」がおすすめです。
世間では、
「営業職は大卒の人がする仕事」
というイメージがありますが、高卒でも就くことはできるのでしょうか。
この記事では、
・高卒でも営業職に就けるのか
・高卒の営業職でおすすめの業種
について詳しく解説していきます。
実際のところ、高卒が高い給料を得ようと思うと営業職に就くことが一番の近道です。
給料面や仕事のやりがいがない現状に不満を抱いている方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
高卒でも営業職に就けるの?
「高卒でも営業職に就ける?」
という疑問に対してですが、結論から言うと答えは「イエス」です。
営業職は高卒でも就職しやすいと言われている職種で、学歴も特に必要ありませんので、高卒でも就くことは十分可能です。
当然「大卒以上」という条件が設けられた求人へは応募できませんが、「高卒以上」や「学歴不問」の求人も営業職にはたくさんあるのが嬉しいところです。
また、高卒の人が就活時にやってしまいがちな間違いとして、大卒と比べて高卒は就職しにくいという言葉を過度に信じ過ぎてしまい、
「とりあえず高卒でも入れる営業職以外の職種で入社して、後で営業職を希望しよう!」と考えてしまうことがあります。
これは、高卒が数年同じ職場で経験を積んだ後に営業職へ異動できる可能性は低く、希望がすんなり通る会社はほとんどないのでおすすめできません。
ですので、高卒で営業職に就きたい場合は、根気よく営業職での採用に絞って面接を受け続けることが大切です。
では、「具体的に営業職ってどんな業務をこなすの?」という点を触れていきます。
営業職としての仕事の目的は、会社を信頼してもらえるように努め、売り上げを上げることです。
営業マンの働きが、商品の売り上げアップ、会社の利益に直結するので、やり甲斐を感じやすい職種と言えるでしょう。
営業の方法はいくつかあり、その中でも代表的な仕事内容を説明していきますね。
新規開拓営業
「営業」と聞いてイメージしやすいのが、新規開拓営業ではないでしょうか?
新規開拓営業とは、具体的にいうと、まだ取引をしたことのない企業やお客様の元を尋ねたり、電話をかけたりなどし、新しい取引先を増やす営業方法です。
営業で出向いても、みんなが快く話を聞いてくれるケースだけではなく、冷たい対応や、門前払いされてしまうケースもあります。
とにかくファーストインプレッションを良くしなければ成立しない難易度の高い営業方法と言えるでしょう。
既存営業
ルート営業とも呼ばれる既存営業は、すでに付き合いがある企業に営業を行うことです。
新規開拓営業に比べると、以前から付き合いがある分、気が楽かもしれません。
しかし、長期的に自社の新製品やシステムを使ってもらうためにも、取引先から信頼されることが必要となります。
営業マンとして信頼してもらえると、取引先から新たな顧客を紹介してもらえることもあるので、常に信頼されるにはどうしたら良いか考えながら仕事をする必要があるでしょう。
電話営業
取引先に直接出向くことなく、電話をかけて営業をする場合もあります。
面と向かって相手の顔や表情が見えないため、電話での商談の成功率は当然低くなります。
顔が見えない仕事だからこそ、相手に失礼を与えないような言葉遣いを身に付けたり、人の興味を惹きつける話し方ができるように語彙力を高めておくことが大切です。
このように営業の方法について3つ紹介しましたが、就職した会社や配属された部署のやり方に多少の違いはあれど、営業の仕事をする際には、少なくてもいずれかの営業方法を経験することになるでしょう。
高卒の営業職でおすすめの業種
営業職と言っても、それぞれの業界によって営業スタイルや仕事内容、年収は大きく変わってきます。
営業職でバリバリ活躍したいと思う方にお勧めの業種をご紹介します。
不動産業界
土地や建物などの物件を取り扱う不動産業界の営業職はかなりお勧めです。
というのも、1つの契約自体がかなりの高額になるため、営業職の収入も他の業種の営業職に比べると高く設定されているのです。
高卒であっても、都内であれば支給額が30万円〜の会社も多くあります。
もちろん、営業成績が良ければ、それだけお給料に反映されます。
20代〜30代の年収は400万円〜700万円と高額な所得が得られ、上手くいけば、別の業種で働く大卒の社員よりも稼ぎが良くなることもあります。
さらに良い営業成績のまま40代、50代を迎えれば、1000万円以上の所得になることも少なくありません。
扱うものが高額な分、当然責任感やプレッシャーも大きいですが、頑張れば頑張るだけ収入も上がるので、やり甲斐を感じられるでしょう。
石油業界
石油王はお金持ちのイメージがありますが、イメージの通り、石油業界の営業職もまた給料が良いことで知られています。
石油業界で働く営業マンの年収は、30代で800マン前後、大手企業ともなると、35歳では年収1000万円をオーバーすることもあります。
高収入が魅力的ですね。
ガソリンや灯油など、石油関連商品を扱う会社の主な取引先はガソリンスタンドとなります。
この他、化学製品を扱う化学素材メーカーや工場も主な取引先です。
石油業界の営業職がおすすめの理由は、給料が高い他に、取り扱う製品が石油関連と限定的であるため、取引先もかなり限定されていることです。
つまり仕事の大半はルート営業となるので、信頼さえ損なわなければ安定的に仕事ができ、ノルマが苦手な人にもお勧めです。
化学素材業界
化学素材業界もまた営業職で活躍できる業界です。
住宅や、自動車、機械部品、医療機器、生活品まで、あらゆる製品を作るに欠かせない化学素材ですから、化学素材メーカーの取引先は多岐に渡ります。
国内外の生産工場や研究施設などと取引きをすることも多いので、活躍の場が広く、やり甲斐が感じられる仕事でしょう。
また、日本の化学素材メーカーの品質は、世界的にも高水準なので、お客様からのクレーム発生が少なく、ストレスを感じにくいのもお勧めな理由です。
こちらもルート営業がほとんどです。
さらにお給料も高水準というホワイトぶり。
有名化学素材メーカーともなると、40代での平均年収は850万円〜950万円ともなります。
高卒が営業職に就く際に資格やスキルは必要?
「高卒で資格もスキルもないけど営業職に就けるかな…」
「就職で有利に働く資格があれば知りたい!」
このように、営業職として働く際にどんなスキルや資格が必要なのか気になりますよね。
これについて早速答えを言いますが、
「この資格やスキルがなければ営業職で働くことはできません!」
ということは全くありませんから、大学に進学する予定がない新卒の人も、高校既卒の人も心配はいりません。
ですが、持っていたら就職で有利に働いたり、営業職として働く際に役立つ資格やスキルがいくつかあります。
営業職として活躍したい方におすすめの資格やスキルをご紹介していきますね。
営業士検定(初級・上級・マスター)
日本営業士会のが主催する検定制度に「営業士検定」というものがあります。
試験は2年に1回の頻度で行われ、初級・上級・マスターの各級に認定されます。
営業士検定を受けていなくても、営業職として採用されるのですが、メーカーと販売先の双方の視点で販売や販売促進について学ぶことが出来たり、営業の技術やマーケティングの知識についても習得できます。
初級は基本的な営業業務が出題されます。
上級では、営業管理業務や営業指導も含まれます。
さらにマスターでは、マネジメント・マーケティングに関する専門知識までも出題されます。
営業職としてバリバリ働きたいと向上心がある人にはお勧めの検定です。
セールスレップ1級~3級
日本セールスレップ協会が主催する営業のプロとしての能力を認定する制度で、3級から1級までの階級に分けられています。
3級では営業・販売の基礎知識や、活動におけるマーケティングの基礎知識が主な出題となります。
2級は企画型営業・企画提案型営業についての知識や、財務・運営・管理について学びます。
最上位級の1級ともなると、実践的な営業やマーケティングの応用知識、経営に至るまでが習得範囲です。
こちらの検定も、営業職に着くのに必ずしも必要な資格ではないのですが、自らのスキルアップに繋がることは間違いないでしょう。
TOEIC・実用英語検定
TOEIC及び英検は、営業職に限らず、取得していれば転職にも有利な資格です。
学生時代に英検を受験した経験がある人も多いのではないでしょうか。
特に、社会人にはTOEICがお勧めです。
700点以上の特定が取れれば、ビジネスでは高く評価され、採用の近道となります。
英検であれば、最低2級以上を取得しておくと良いでしょう。
英語ができることは、仕事をする上でかなりの強みとなります。
英語力が高ければ、海外の企業を相手に取引をさせてもらえるかもしれません。
自動車免許
営業職に役立つ資格として忘れてはならないのが、自動車免許です。
自動車免許は生活に便利なだけではなく、営業職では、会社の車に乗って取引先に向かうことも少なくないため自動車免許があると大いに役立ちます。
特に地方では、取得していて当然という雰囲気があり、自動車免許が必須とされている会社もたくさんあります。
車の運転ができれば、急な呼び出しにも迅速に対応できるので、取引先との信頼関係も築きやすくなります。
高卒が営業職をするメリットとデメリット
営業職は高卒でも採用されやすく、やり甲斐を感じながら働きやすい業種と言われています。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか。
高卒が営業職をすることのメリットとデメリットをそれぞれ説明していきますね。
高卒が営業職をするメリット
【メリット①】学歴ではなく実力次第で評価される
営業職で仕事が出来ると評価されている人は、決して学歴が高い人ではありません。
自社の製品を上手に他社にアピールし、契約をたくさん取れる営業成績が良い社員であれば、たとえ高卒であっても、インセンティブがたくさんもらえる会社もあります。
もちろん、大卒と同等に出世コースに乗ることだって可能です。
【メリット②】専門的な知識や技術・資格を問わない
営業職の仕事自体は、国家資格も必要なければ、難しい機械を操作したり、特殊なプログラムを駆使する必要もないので、ざっくり言ってしまうと、誰でも携わることができる仕事です。
ですから、自分のやる気や能力、努力次第で活躍できる点は、専門的な分野を知らない人にとっては最高のメリットと言えるでしょう。
学生時代に特にやりたいことが見つけられなかったという人は、営業の分野に進出してみるのもアリだと思います。
【メリット③】人脈が広がる
営業の仕事をしていると、必然的に多くの人と知り合いになります。
仕事で得た人脈が、新たな仕事に繋がったり、プライベートでも良き繋がりができたり、転職や起業をする際にも有利に働く場合もあります。
社会人ともなると、新たな友人を作ることはそう簡単なことではありませんから、仕事を通じてたくさんの人と知り合えることは、とても刺激的で、自分の価値観や人生をも豊かにしてくれるきっかけになります。
高卒が営業職をするデメリット
【デメリット①】取引先とのコミニケーションの取り方に自信が持ちにくい
高校を卒業したばかりの人と大学を卒業した人を比べると、年齢による経験値や大学で学んだことが加わったことで、様々なところで差が出てしまうことは否めません。
社会人として基本的な言葉遣いやマナーでさえ、この間まで高校生だった人からすると自信が持てないのは無理はないでしょう。
営業職は、相手と対面してこなす仕事ですから、社会人としての常識やマナーに自信が持てないことは致命的です。
自分に自信があるからこそ、堂々とした振る舞いで、円滑なコミュニケーションが取れ、売り上げに繋がるのです。
高校を卒業してまもなくは営業職が辛いと感じることもあるでしょう。
【デメリット②】大卒よりも働ける会社を選べない
特に資格がなくても就くことのできる営業職ですが、やはり大卒と比べてみると、受け入れてもらえる企業の種類や数は少なくなってしまいます。
営業職の中でも花形の金融業界で活躍したいと思ったら、やはり大学を卒業する必要があります。
その他、高給で知性派なイメージがある医薬品の業界も高卒で営業職に就くことはまずできません。
そして就活全般に言えることですが、高卒は大卒よりも選択肢が広くないということは営業職も同じなのです。
高卒でも営業職に向いている人の特徴
どんな職業でも、本人の性格や特徴と業務内容には相性があります。
いくら憧れの職業に就くことができたとしても、適正がなければ、その後仕事が辛くなってしまうことだってあるのです。
営業職に就いたら成功するであろう、営業職に向いている人の特徴を紹介しますね。
社交的な性格
営業職は、内向的な人よりも断然社交的な性格の人の方が向いています。
どんなに真面目できちんと仕事をこなすことができても、あがり症で人前に出るともじもじしてしまう人だと、相手に対して自社の商品の良さを伝えることができません。
取引先と何度も取引をしてもらうためにも、会話力はとても大切です。
社交的で物怖じしない性格の人なら、飛び込み営業などの難しいスタイルの営業もバリバリこなせるでしょう。
機転が利く
取引先と信頼関係を築くことは、長い目で見て会社の大きな利益となります。
信頼関係を築く事は簡単なことではありませんが、気配りができ、機転が利く人であれば、取引先の人から一目置かれる存在となることでしょう。
突然、機転が利く人にはなれませんから、普段から周囲の様子をよく観察し、仕事のアンテナを張っておくようにしましょう。
ルックスが良い
人を外見で判断するなんて…。と思うかもしれませんが、「人は見た目が9割」なんて言われ方をするのも事実。
特に営業では見た目の良し悪しが業績を左右することも少なくはないのです。
清潔感があって背筋がピンと伸びた見た目の良い人、ルックスが良い人は、それだけで仕事ができる人という先入観を与えます。
美しい人が「この化粧品すごくいいわよ!」と勧めてきたら、「使ってみようかな!」という気になりますが、不潔そうな人に同じ文句で商品を勧められても使ってみたいとは思わないですよね。
たとえイケメンと呼ばれる部類に属していなかったとしても、背筋をピンと伸ばして、清潔感のある格好を意識するだけで相手に与える印象は大きく変わります。
切り替えが早い
営業職で生き残るためにはメンタルの強さはとても重要です。
嫌な事をいつまでも引きずってしまうナイーブな人は、営業職には向いていません。
営業職は飛び込み営業で門前払いを食らうこともあれば、自分が作った製品ではないのに、お客様からのクレームを直接言われることもあります。
仕事で嫌なことがあっても、その場では真摯に受け止めて、サッと気持ちを切り替えるくらいのことができないと心が耐えられなくなってしまいます。
ですから、気持ちの切り替えの早いサッパリとした性格の人の方が営業職には向いているでしょう。
まとめ:営業職は転職に有利になるので高卒におすすめ
営業職は高卒でも十分に活躍できる仕事だいうことがお分かりいただけたでしょうか。
営業職は、自分の努力と能力次第で自己成長ができるやり甲斐がある仕事です。
また、営業職は全ての業界に通じるスキルです。
例えば、自動車業界、食料品業界、不動産業界など、扱う商品は違いますが、商品を売るスキルは共通しています。
そのため、営業職のスキルを身に着けることが出来れば、違う業界へ転職する際にも有利に働くのです。
将来を考えて、営業関係の資格やスキルを身に着けておくことは、自分の市場価値を高めることにも繋がるので、これから長い人生を生きる高卒の人にとっては特におすすめです。
そして、お客様と直接対面する仕事なので、お客様の喜ぶ顔が間近で見られることも営業職の魅力の1つです。
営業のスキルを高めるための講習や資格はたくさんありますので、是非それらを活用して自分を磨き、どんどん活躍の幅を広げていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。