「高学歴」と聞けば、仕事ができるエリートというイメージが自然と湧きますよね。
実際、僕と同じ職場には高学歴な人が数人いますが、学歴が低い人よりも頭の回転が速く、論理的に物事を考えられる人が多いと感じます。
しかしその一方で、
「仕事が遅い人だな」
「コミュニケーションが上手く取れない人だな」
など、一緒に仕事をしていると仕事ができないなと感じる高学歴の人もいるのです。
一体この差は何なのでしょうか。
この記事では、僕の職場に実際にいた「高学歴だけど仕事ができない人の特徴」について経験談をお話します。
もしかしたら、あなたの身の回りにもこのような人がいるかもしれませんね。
高学歴だけど仕事ができない人の特徴とは?
仕事をする上で高学歴である事は確実に武器になるはずなのに、残念なことに仕事ができないと周囲に思われている人はどこの世界でも一定数いるものです。
そんな彼らにはいくつかの共通点があることが分かりました。
それでは早速、高学歴だけど仕事ができないと言われる人に共通する特徴をみていきましょう。
仕事が遅くて使えない
難関大学に入るような頭脳明晰な人は、完璧を求める傾向があります。
ですから学校の試験でも良い成績を取り、難関と言われる入試にもパスできたわけです。
そのような人たちは、自分なりのマイルールがあったり、完璧にできないことが自分的に許せないという思いが強く、物事にじっくりと取り組みたがります。
それが仕事となると、完璧を目指すゆえ、目の前にある仕事をこなすのにも時間がかかってしまうのです。
完璧な仕事の仕上がりを目指すのは良いけれど、社会に出たら仕事はスピーディーにこなすことも要求されます。
完璧を求める性格ゆえに仕事が遅いことで、周囲からは仕事ができない人と思われてしまうのです。
やはり社会では、正確性とスピードを兼ね備えた仕事ぶりが求められます。
それが出来ないと、社内では仕事が出来ない人という烙印を押されてしまうでしょう。
「高学歴なのに…」と周囲の期待値が上がり過ぎている
誰もが名を知るような難関大学を卒業したと聞くと、
「どんな優秀な人なのだろう!」
と好奇心が湧かないでしょうか?
そして「難関大学を卒業した優秀な人なのだから、周囲とはケタ違いに仕事ができるに違いない!」
などと、相手をよく知らないのに期待値が上がってしまわないでしょうか?
やはり「高学歴」であることを初めに認識されると、どうしても周囲からの期待値が上がりすぎてしまうのです。
高学歴は羨ましいことですが、あまりにも大きなネームバリューを持ってしまうと、期待にそぐわない仕事をした時には周囲を落胆させてしまうという悲しい点があることは否めません。
周囲に言われるほど仕事ができないというわけではないのかも知れませんが、高学歴というイメージが先行してしまい、活躍を見せない限り、仕事が出来ない人に見えてしまうというのが辛いところでもあります。
プライドが高すぎて使いづらい
高学歴な人にプライドが高い人が多いのも事実です。
仕事にプライドを持ってこなすのは大変良いことなのですが、プライドが高すぎる人は、正直に言って使いづらくて仕方がありません。
自分の学歴に誇りを持ちすぎて、小さな仕事は引き受けたがらないという人もいるでしょう。
大きな仕事や華やかな仕事だけが、人からの評価を上げるわけでは決してありません。
小さな仕事を頼みたいのに、あからさまに嫌な顔をする人に、周囲は相当気を遣っているに違いありません。
そのせいで仕事が円滑に進まなくて、みんなの仕事が止まってしまうこともあるでしょう。
また、プライドが高すぎて、なかなか自分のミスを認めない人もいます。
人は失敗から多くを学びますから、自分の非を認められないプライドの高い人は、残念なことに、自己の成長を自ら止めてしまい、いつまでたっても良い仕事ができないままとなってしまいます。
数年経って気がつくと、学歴は高くないけれど素直な性格の同期、柔軟性のある部下の方が仕事が出来るようになっていることもあるのです。
コミュニケーション能力が欠けている
どんな業種であろうとも、仕事をする上で1番大切と言っても過言ではないのが、コミニケーション能力です。
同僚や上司、取引先が相手であっても、円滑にコミニケーションを取れる人は、社内では最強です。
たとえ学歴が低くても、世渡り上手でみるみるうちに出世していく人だっているくらいです。
しかし高学歴な人の中には、人とのコミニケーションが得意ではない人が少なくありません。
仕事を教えて欲しい時、
素直に上司に「この仕事のやり方を教えてください」と言えたり、
仕事が溜まって大変な時に同僚に「手伝って欲しい」と言えたら、どんなに楽で、どんなに仕事がはかどるでしょうか。
自分の能力だけで解決しようとせずに、日頃から社内の人とコミニケーションを取っておくと、仕事はサクサク進むものです。
上司からしてみても、部下に素直に質問されたり、ヘルプを求められることは悪い気がしないものです。
職場で、仲良しごっこをする必要はありませんが、いざ困ったときに助け合える関係性を日頃から築いていくことが出来なければ、仕事の出来にも直結することを忘れてはいけません。
臨機応変な対応ができないから使えない
頭は良いはずなのに、突然のハプニングに対応できないという人は結構います。
高学歴な人は、計画性が高く、緻密にプランを練って仕事をすることには長けているのですが、それに慣れすぎていて臨機応変な対応ができないという人が多く見受けられます。
むしろ、学歴が高くない人の方が、いざ何かトラブルが起きたときに臨機応変な対応をしてピンチを救う回避能力が高いように思います。
人生、計画通りに進むことの方が少ないですよね。
恋愛もそう、仕事もそうです。
仕事で訪れた突然のハプニングに動じずに、臨機応変に対応できる器用な人の方が、仕事では能力を高く評価されるものなのです。
計画や準備にばかり気を取られて仕事に取り組んでいる高学歴な人は、どうしても想定外の事態に弱く、仕事のピンチをチャンスに変えることが出来ないのです。
【経験談】高学歴な人は仕事ができる人が多い
これまで、高学歴であるにも関わらず仕事ができない人の特徴についてお話しましたが、とは言え、やはり実際のところは高学歴だと仕事が出来る人の方が圧倒的に多いと経験上言えます。
僕は高卒サラリーマンとして働いていますが、実際に高学歴な人と仕事を共にして感じた、高学歴な人の仕事ぶりで感心したことをお話しますね。
頭の回転が速い
「さすが高学歴!」と思うのは、彼らの頭の回転の速さです。
やはり難しい試験をパスしてきただけあって、頭の良さは憧れざるを得ません。
頭が良いので、一度説明を聞いただけでシステムや段取りをあっという間に理解して仕事に取り組めますし、頭の回転が速いので、発展的なものの考え方ができるんですよね。
学校の勉強で言えば、基礎はもちろん、応用まで頭の回転の速さだけでやってのけてしまう、高卒の僕からしたらそんなイメージを受けました。
頭の良さ、特に頭の回転の速さは、今急いで真似をしようとしても、僕が真似できることではないなと痛感しました。
博識で視野が広い
高学歴な人は、些細な豆知識をよく知っていたり、政治や経済などに精通していて、博識な人が多いのです。
知識が豊富な人と話をするのは、実に興味深く楽しいですよね。
博識であることは、仕事でとても生きます。
高学歴な人が、上司や取引先の人と難しい話で対等に渡りあっている姿を見ると、
「カッコイイなぁ!」
と同性ながらに思うわけです。
それから、知性があるからこその視野の広さも素晴らしい。
学生時代に培った知識や能力を生かして、画期的なアイデアを生み出したりと、感心させられることは多々ありました。
単純に、頭が良いことはカッコイイことなのです。
専門分野ではとにかく強い
将来の仕事に活かすため、大学で専門的な知識を身につけた高学歴な人たちは、やはり仕事に就いてから、専門的な知識を遺憾なく発揮してくれます。
一見、頼りなかったり、人とのコミニケーションが苦手だったり、仕事ができなさそうに見える人でも、自分の学んできた専門分野であれば深く知識を熟知しているので、誰よりも大活躍できて周囲から一目置かれる存在となることもあります。
何事も器用にこなすタイプの人が、専門的スキルを発揮すれば百人力です。
多くの人は、大学に進学する際に将来就きたい仕事にいかせる学部を専攻するので、高卒の人よりも多くの知識や技術を身につけているのは確かです。
就職先を決める際にも、自分の持てる力を発揮できる職種、職場を選ぶ場合が多いので、やはりいざ仕事に就いてみると、大卒の方が即戦力となる要素を持ち合わせているのです。
高学歴だけど仕事ができなくて辛い時の対処法
「高学歴なのに仕事ができなくて辛い…」
このように、仕事が上手くこなせず悩んではいませんか?
ここでは高学歴だけど仕事ができなくて辛い時の対処法についてご紹介します。
高卒の僕が高学歴の方へアドバイスするのはおこがましいとは思いますが、実際に社会へ出て、高学歴の方を見て感じたことですので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
分からないことがあったら素直に周囲に聞く
高学歴で、せっかく良いものを持っているのに、仕事で一向に上達や成長が見せない人は、高学歴であるが故のプライドが自分の成長を止めてしまっているのかもしれません。
「できない」「わからない」ことは恥ずかしいことだと思ってはいないでしょうか?
それを周囲に知られることに羞恥心を感じてはいないでしょうか?
仕事ができるようになりたいなら、ここはプライドを捨てて、わからない事は「わからない」と認め、周囲に教えを乞いましょう。
人から教えてもらうことで、必ず新しい発見があるはずです。
自分が知らなかった仕事のテクニックやコツなどが分かれば、もともと良いものを持っている高学歴な人なので、水を得た魚のようにぐんぐん仕事のやり方を吸収していき、いつの間にか格段に仕事ができるようになっているかもしれません。
また、「教えてください」と周囲に言える素直さは社会ではとても大切になります。
この一言をきっかけに、周囲とのコミニケーションをはかれば仕事がやりやすい環境を作ることができるでしょう。
仕事ができる人のやり方を真似る
仕事ができる人、仕事ができない人には確かな違いがあります。
「自分は決して仕事ができる人間とは言えない」と思っているうちは、「仕事ができないという事はどんなことか」が理解できていないように思います。
その上、自分の仕事の仕方を客観的に見ることが出来ていないのです。
しかし、自分を客観的に見ろ!と言われても難しいですよね。
仕事ができる人に近づきたかったら、あれこれ難しく考えず、まずは仕事ができる人の様子を観察するのが1番です。
そして仕事ができる人の仕事のやり方をとことん真似てみましょう。
効率良く仕事をしている人は、一体どんな動きをしているのか、準備の段階では何をしているのかなど、仕事ができる人のやり方をよくチェックしてみてください。
自分の仕事のやり方との違いがきっと見つけられるはずです。
そして仕事ができる人のやり方を真似ていくうちに、自然と効率の良い仕事のやり方が体に染み付き、いつの間にかスムーズに仕事ができるようになるはずです。
自分の得意分野を伸ばす
誰にでも、得意分野、不得意分野はあるものです。
オールマイティーに何でも器用にこなせる人の方が希少でしょう。
仕事ができないという烙印を押されてしまっても諦めることはありません。
社内の業務の中で、自分に向いている作業は何か考えてみましょう。
机に座って黙々と作業をこなすのは苦手だけれど、話好きで人と上手にコミニケーションが取れる自信があるのなら、営業トークを磨いて業績アップに貢献できます。
反対に人とのコミニケーションが苦手なのであれば、日々の仕事の中でやらなくてはいけない業務をミスなくこなせる正確性を身につけると良いでしょう。
物怖じしない性格なら、ケアレスミスをしやすい欠点があったとしても、自分の特徴をいかしてどんどん新しい企画を提案してみましょう。
苦手なことにとらわれてネガティブになってしまうのは非常にもったいないことです。
自分の長所や短所、特徴を見つめ直して、自分の良い部分、得意な部分を伸ばしてみましょう。
どうしても辛いなら違う業種に転職する
仕事を続けていて、どうやってもやり甲斐を見いだせかったり、ついにはストレスで体に変調をきたしてしまうことがあれば、仕事を辞めるという勇気ある選択を視野に入れなくてはいけません。
仕事ができないという周囲からの評価をひしひしと感じて、自分に自信を失っているかもしれませんが、もしかすると今置かれている職場の環境が自分と合わないだけで、他の場所に本当に自分が輝ける場所があるかもしれません。
しかし、仕事で認められないことが嫌でただ逃げだすのでは、いくら仕事を変えたとしても根本的な悩みの解決にはなりません。
転職が頭をよぎったときこそ、まずは自分自身としっかり向き合いましょう。
自分にはどんな適性があるのか、今の会社を辞めてどんなことがしたいのか、自分の将来についてしっかりと考える時間を作りましょう。
高学歴で仕事ができる人になるために心がけること
「自分は仕事ができない…。」と思っている人も、諦めることはありません。
むしろ、ここで諦めてしまってはいつまでも成長することができませんし、仕事について悩んだときこそ、自分を成功させるチャンスと捉えるようにしましょう。
せっかく高学歴なのですから、肩書きや身に付けたスキルをいかして、仕事ができる人になる為に、次のことを心がけてみてください。
積極的に人とコミニケーションをとる
自分が高学歴というプライドは一旦忘れて、誰とでも平等に接し、積極的に人とコミニケーションをとるようにしましょう。
誰かと話をすることで、新しい情報を手に入れることができます。
また、自分の間違いに気づけたり、悩み事を解決するヒントを教えてもらうこともあるでしょう。
社内に自分の悩み事を相談できるような間柄の人ができれば、仕事で行き詰まった時にアドバイスがもらえたり、仕事がスムーズに回りやすくなります。
目標を持って仕事に取り組む
高学歴な人ほど、目標を持って取り組むということは得意なのではないでしょうか?
仕事でスキルアップしたいと思ったら、目標を立て、どうすれば目標をクリアできるのか考えて行動すれば、自ずと力がついてきます。
辛い受験勉強に耐え、見事に合格を掴み取った経験を思い出して仕事に向かってみましょう。
何も大それた目標でなくても良いのです。
ちょっと頑張ればクリアできそうな目標を仕事の中で見つけて設置するだけで良いのです。
それらを日々クリアすることを心がけて仕事に取り組んでみてください。
物事に優先順位をつける
よく勉強ができる高学歴であっても、仕事ができない人は、要領が悪いことが多いのです。
仕事に時間がかかりすぎてしまうという人は、物事に優先順位をつけることを意識して仕事をしてみましょう。
手をつける順番をはっきりすることで仕事に迷いがなくなります。
すると、仕事のスピード感は全く違ってくるのです。
「何から始めて、次に何をするべきか」
「このケースなら省いても問題のない工程はないか」
など、仕事の流れ全体を見て、冷静に優先順位をつけて仕事に取り組めば、いつもの数倍の速度で仕事を片付けることができるでしょう。
まとめ
仕事をするのは、
「お金のため」
「生活のため」
といえども、やはり仕事をするのなら仕事ができない人と思われるより、仕事が出来る人と思ってもらいたいですよね。
仕事ができないことで悩んだときにこそ、仕事に対する意識改革をするべきです。
自分を見つめ直して、仕事に対する意識が高まったら、やるべき事が見えてくるでしょう。
そして、それを一つずつクリアしていけば、「高学歴なのに仕事ができない人」などとは誰も思わないはずです。
仕事がバリバリできる自分の姿をイメージして、意識改革から始めましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。