工業高校の偏差値が低い理由|機械科出身の僕が本気で考えてみた

「工業高校の偏差値は低い!」

「工業高校は誰でも入れる」

など、工業高校に対してこのようなイメージを持っている人は少なくありません。

僕も実際に工業高校に通っていたので分かるのですが、たしかに偏差値は低いです。

ではなぜ工業高校は偏差値が低いのでしょうか。

この記事では、「工業高校の偏差値が低い理由」についてまとめています。

偏差値が低い高校に通うということは、あなたの将来の進路を左右しかねません。

そのため工業高校の偏差値が低い理由を理解しておくことはとても重要なのです。

工業高校の偏差値が低い理由や、就職、進学について書いていきますので、工業高校へ入学を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

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工業高校の偏差値が低い理由

僕は工業高校の機械科出身なのでよく分かるのですが、工業高校の偏差値は他の高校と比べ、非常に低いです。

工業高校の偏差値は、全国平均すると40~45くらいですね。

専門科目の授業が多く、一日中実習することもあるため、どうしても普通教科の勉強はおろそかになりがちです。

そこで、なぜ工業高校の偏差値が低いのか、僕なりに考えてみました。

就職が目的の生徒が多い実業高校だから

工業高校は就職に有利な実業高校です。

そのため工業高校に入学する人の大半は、高校卒業後に就職する目的で入学します。

反対に言えば、工業高校に入学する人は、大学進学を目指していないということです。

当然、大学を目指していない人達の学力は、目指している人達と比べて低くなりますよね。

普通科高校より工業高校の方が偏差値が低いという具合です。

つまり、

「勉強が苦手な人」

「やればできるけど勉強が嫌いだからやらない人」

このような人が工業高校に必然的に増えるわけです。

中には、普通科高校でも十分やれる偏差値がありながら、工業高校でトップを狙う人もいます。

これは高卒でもいいから大手に就職する道を選んでいる人達ですね。

先程も説明しましたが、工業高校は就職に有利な実業高校です。

工業高校入学後は、就職した時に使える技術や知識を身に着けるための勉強をします。

大学進学を目的としていないため、偏差値など気にする必要がありません。

いかに工業系の社会に出たときに対応できるか、工業高校ではこれを学ぶ場なのです。

 

普通科高校へ合格できる偏差値がない生徒が入学するから

工業高校は、「高校卒業後に進学せずに就職したい人が多いため、偏差値が必然的に下がってしまう」ということは、先ほど書きました。

しかし、この他にも工業高校の偏差値が下がってしまう原因があります。

それは、「普通科高校に本当は行きたいけれど、偏差値が足りないために仕方なく工業高校を選択してしまう」というケースです。

つまり、このような人達にとって工業高校は、普通科高校に行けない人達の受け皿になっているのです。

「じゃあ偏差値が低い普通科高校に行けばいい」

という考えもあるかと思いますが、大学進学を目的とした普通科高校なのに偏差値が低い高校に行くことはおすすめできません。

なぜなら、本人のよっぽどの努力がない限りは、それなりに知名度のある大学に入れないからです。

ある程度知名度がある大学でなければ、その後の就職活動でも響いてきますからね。

工業高校が普通科高校の受け皿になっていることの要因は、もう一つあります。

「工業高校は公立である」ということです。

最近は私立の進学校も増えていますが、どうしても私立の高校はお金がかかります。

経済的に余裕のある家庭だと何の問題もないかもしれませんが、地方に住んでいる多くの人はそうは行かない場合が多いです。

大学へ行きたいと考えている人が、経済的事情で工業高校を選ばざる負えないことは、非常に勿体ないですが仕方がありません。

地方の工業高校が、都心の工業高校と比べ偏差値が高いのもそのためです。

少し話がそれてしまいましたが、話をまとめると、

大学進学したい人が普通科高校を選ぶわけですが、偏差値が足りないために受け皿である工業高校に入学してしまうということです。

つまり工業高校の偏差値は、上がりようがないのです。

工業高校選びは偏差値で決めるな!

「高校卒業後は就職したいから工業高校へ行こう!」

と工業高校へ進学を決定した人の次の選択は、

「どの工業高校に入学しようかな?」

ということになると思います。

工業高校選びをする際に、気を付けてほしいことが一つあります。

それは、「工業高校選びを偏差値で決めるな!」ということです。

ましてや、「自宅から一番近いから」という理由で決めることは絶対にやめてください。

あなたが住んでいる都道府県の中には、工業高校がいくつかあると思います。

偏差値が高い工業高校からそうでもない高校までありますが、

「偏差値が高いから良い工業高校」

「偏差値が低いから悪い工業高校」

というわけではなく、工業高校の良し悪しは偏差値ではありません。

自分に合った工業高校が一番良い高校です。

自分に合った工業高校とは、「将来自分が就職したい会社に就職できる高校」です。

つまり工業高校を選ぶ際は、

「将来自分が就職したい会社から、その工業高校に求人が来ているか」

を基準に考えてください。

少しだけ、実際に僕が機械科で就職先を探している時の話をしますね。

僕はそれなりに成績も良かったので、自動車メーカーで働きたく、求人票を探している時のことでした。

「あれ…。自動車メーカーからの求人が一つもないんだけど…。」

と絶望したわけです。

後から、僕が通っていた工業高校のここ3年間の就職状況をホームページで確認すると、誰一人として自動車メーカーに就職していませんでした。

つまり、僕が通っていた工業高校には、ずっと前から自動車メーカーからの求人の実績がなかったのです。

ちなみに、となりの地域の工業高校は、大手自動車メーカーに毎年就職者がいました。

工業高校選びの段階で、その工業高校ではどんな企業が求人を出しているのか確認していれば、このようなトラブルは防げていたと思います。

工業高校を選ぶ際は、大まかでも構わないので、各工業高校の就職状況をホームページで確認しておくことをおすすめします。

すると、その工業高校の就職先の特色が見えてきますからね。

 

偏差値の低い工業高校に行くのはあり?

工業高校の中でも特に偏差値が低い学校でも、問題ありません。

先ほども少し書きましたが、工業高校に偏差値は関係ありません。

偏差値が40前半くらいの低い工業高校でも問題なく就職ができます。

しかし、偏差値の低い工業高校より、偏差値が高い工業高校の方が大企業からの求人数は多い傾向にあります。

ですが、大企業からの求人がゼロではないので安心してください。

次に偏差値が低い工業高校に行くメリットを紹介します。

偏差値が低いことにより、勉強次第では成績で上位をとることが出来るでしょう。

そうすると、工業高校は成績順で就職先を決めていきますので、必然的に大企業に就職できるチャンスが増えます。

つまり、偏差値が低い工業高校では、大企業の求人は少ないけど、成績で上位になりやすいということです。

 

偏差値が低くても工業高校に合格できる?

工業高校に合格するには、偏差値というより通知表の内申点面接が重要です。

面接では、はっきりとした受け答えを意識することが大切です。

小さい声で発言したり、もごもごしているとマイナスな印象を与えてしまいますからね。

工業高校を受験しようと考えている方は、工業高校の面接対策|面接で聞かれることを教えます【例文あり】がおすすめですよ。

工業高校では、定員割れを起こしていることは珍しくありません。

近年は大学進学する学生が多いためことが原因で、工業高校の人気が少しですが下がってきているのです。

実際僕が工業高校の機械科を受験した時は、定員人数ぴったりの受験者数だったので、全員合格しました。

工業高校の入試に必要なのは偏差値というより、内申点と面接なので、内申点が低い人は上げる努力が必要です。

もう3年間の評定が決まってしまっている人は、面接練習や筆記テストで高得点をとる努力をしましょう。

 

偏差値が低い工業高校に入学したらどうなる?

高卒者が大卒者を嫌いになってしまう理由|高卒の僕が考えてみた

まず、偏差値が低い工業高校に、偏差値が高い人が入学した場合についてお話しますね。

偏差値が高い人は、工業高校の授業内容では必ず退屈してしまいます。

なぜなら授業の進むペースは遅いし、教えてもらうことは簡単な内容ばかりだからです。

しかし、授業はつまらないかもしれませんが、就職を目的に工業高校に入学する人にとっては、好条件なのです。

偏差値が高い人は、工業高校で成績上位になれるため、大企業に就職できる可能性が高くなります。

実際に工業高校には、進学校に進むことが出来る偏差値があるのにも関わらず、大企業で働くため、わざと工業高校に入学する生徒がいます。

「偏差値が高いのに、進学校に行かず工業高校に入学する」

僕はこの考え結構賛成です。

では反対に、偏差値が低い工業高校に、偏差値が低い人が入学した場合はどうでしょうか。

まず、工業高校に在学しているほとんどの人は就職できます。

これは偏差値関係なしです。

しかし、偏差値が低いということは、工業高校では成績が下位になろうかと思います。

これが就職の際、かなりネックになるのです。

工業高校は、成績が上位の人から就職先を選んでいくため、成績が下位の人は、必然的に良い企業が無い状況で就職先を選ばなければなりません。

悪い言い方をすれば、残りものしかないのです。

就職できるにしても、良い企業でないなら就職したくありませんよね。

偏差値が低い人は、工業高校からの就職はおすすめしません。

専門学校などに進学し、手に職をつけることに注力した方が良いでしょう。

 

偏差値が低い工業高校から大学進学する方法

偏差値が低い工業高校から大学へ進学する方法は2種類あります。

1つ目は、学校から推薦をもらう方法です。

工業高校では大学に推薦で入学できる場合があるのです。

推薦は、みんなもらえるという訳ではなく、成績がある一定の基準を満たしていることが条件になります。

条件を満たすためには、就職者同様かもしくはそれ以上に勉強する必要があり、成績を上げなければなりません。

推薦がもらえれば、一般入試を受ける必要がないため、工業高校から確実に大学に入学できる方法としては一番良いでしょう。

2つ目の方法は、「成績が足りず大学への推薦がもらえない」または「推薦がない大学へ進学したい」場合についてです。

これは、大学の一般入試を受けることになります。

大学の一般入試を受ける場合、進学校生と同じ土俵で戦うことになります。

しかし、これまで高校3年間大学へ行くための勉強をしてきた人たちに、まともに戦って工業高校生が勝てるはずがありません。

では、どうしたら勝てるのでしょうか。

これは、進学校生よりもっと勉強するほかありません。

これまで娯楽に使っていた時間を全て勉強の時間にあてなければ、進学校生には追い付けません。

なぜなら工業高校では、進学に関係のない専門科目の授業があるため、進学校に追いつくことが難しいです。

工業高校から大学へ進学したい場合、塾へ通うことをおすすめします。

入試問題の傾向をつかむことができますし、単純に知識レベルを上げることに役立ちます。

これらの話をまとめると、

工業高校から大学へ進学する場合、推薦をもらえる場合は良いのですが、もらえなかった場合は一般入試を受けることになるため、進学校生よりも多くの時間をかけて勉強する必要があるということです。

大学へ興味がある方は、【工業高校から大学進学する方法|工業高校出身の僕が詳しく解説します】でまとめているので参考にしてみてくださいね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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