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    工業高校に女子が入学したらどうなる?就職先やあるあるを教えます

    工業高校に女子が入学したらどうなる?就職先やあるあるを教えます

    「工業高校に女子が入って大丈夫かな…」

    「工業高校の女子の就職先ってあるの?」

    このように、女子が工業高校に入って学校生活に馴染めるか、就職先はあるのか不安に感じている方も多いと思います。

    この記事では、工業高校出身の僕が「工業高校女子のあるある、学校生活、就職先」について、実際に見てきた経験を元にお話しします。

    最近の工業高校は、男子はもちろん女子にも興味が湧くような学科が設けられており、女子生徒が工業高校に通うことは珍しくなくなりました。

    男ばかりの学校と思われがちですが、実際に僕が当時通っていた工業高校には、女子生徒が120人もいたのです。

    僕と同じ機械科にも女子生徒が3人いましたので、大勢の男子生徒の中で生活する女子生徒の生活や雰囲気はよく分かります。

    学校に入ってから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、工業高校に入学を考えられている女子の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

    目次

    工業高校の女子生徒あるある

    工業高校は男子生徒が多く、専門的な技術を学ぶ実業高校です。

    そのため、普通科高校などの共学のような雰囲気ではなく、どうしても女子生徒にとって特有な文化になってしまいます。

    しかし、この特有な文化こそ女子生徒のあるあるを作り出している根源なのです。

    では、僕の高校3年間を振り返りながら、工業高校に通う女子生徒のあるあるについて書いていきますね。

    男子が客観的視点で見た女子生徒のあるあるなので、あくまで参考として見ていただけたら幸いです。

    先生が女子生徒に優しい

    工業高校の先生は女子生徒に対してかなり優しいです。

    工業高校は実習や専門科目の授業が多い関係で男性の先生が多く、学校として「男社会」が出来上がっています。

    そのため、先生は男子生徒にはめちゃくちゃ厳しいですが、女子生徒にはめちゃくちゃ甘くなるのです。

    工業高校のあるあるとして有名な「厳しい頭髪・服装検査」は、男子生徒は3人に1人はひっかかります。

    しかし、女子生徒は先生の前を通りすぎる程度で、ほとんどみんな合格していました。

    きっと女子生徒はETCが付いているのだと思います。

    話が少しそれましたが、つまり何が言いたいかというと、工業高校の先生は女子生徒を大切にする文化があるということです。

     

    女子生徒も男子生徒にうまく溶け込める

    僕が通っていた工業高校の機械科には、同学年に女子生徒が3人いました。

    機械科の男女割合は、男子120人に対して女子3人です。

    この女子3人中2人は男勝りな性格で、1人は少しひかえめな性格でした。

    僕も同じ機械科だったのでよく分かるのですが、男子が圧倒的に多い中で、この女子3人は上手く男子たちに溶け込めていました。

    男勝りな性格の女子2人はいつも男子と気さくに喋っていて、もう1人のひかえめな女子はその2人についていくように、いつも3人で行動していました。

    男子も女子だからといって変に意識せず、ある意味男友達みたいに接していました。

    それが逆に女子にとって、より溶け込みやすいポイントになったのかもしれません。

    工業高校に入学を考えている女性の方へ、

    今では工業高校に女子が通うということは珍しいことではありません。

    女子だからといって学校で浮いたりしませんし、最初は緊張するかもしれませんが特に心配することはありません。

    工業高校に入学を検討しているということは、何かしたいことがあるからだと思います。

    絶対に自分が入学したい学科に入るべきですよ。

     

    性格が男子っぽくなる

    工業高校に女子が通うと性格がどんどん男子っぽくなっていきます。

    これは仕方ないことですが、僕と同じ機械科にいた女子がまさに男子化していました。

    入学当初は、いかにも女子っぽい喋り方でしたが、2年生、3年生になるに連れて笑い声が大きくなり、言葉遣いも男子っぽくなってましたね。

    工業高校なので、どうしても男子たちの下ネタが耳に入りますし、体育などで男子の着替えを見てしまうこともあります。

    その結果、男子に慣れてしまい、女子らしさがなくなってしまうのです。

    よく「女子高に通う女子生徒は、男子生徒がいないためにおっさん化する」ということがありますよね。

    しかし、逆に男子ばかりの中で生活しても、女子は男子に影響され、男子っぽくなってしまうのです。

     

    工業高校に女子が入学するメリット・デメリット

    工業高校は、普通科高校と比べて男子が多いです。

    そのため工業高校は、どうしても「男子寄りの校則」や「男子が興味のある部活動ばかり」になってしまうことがあります。

    これは女子にとって肩身が狭くなったり、生活しづらいことは間違いありません。

    しかし、男子が多いことは悪いことばかりではなく、女子にとって良いこともあるのです。

    僕が実際に感じた、工業高校に女子が通う場合の一番大きいメリットとデメリットを紹介しますね。

    女子生徒はモテる(メリット)

    これには賛否両論ありますが、実際に工業高校に通っていた僕からはっきりと言わせてください。

    「女子はやっぱりモテます!」

    工業高校の男子は、同年代の女子を見る機会が少ないため、普通の容姿の女子が可愛く見えることがあります。

    いわゆる工業病というやつです。

    しかし、女子ならだれでもモテるのかと言われれば、そういう訳ではありません。

    容姿が普通以上であることは必須条件なのです。

    僕が通っていた工業高校にいた女子たちはかなりの確率で彼氏がいました。

    先輩だったり、同じ部活の男子だったり。

    僕が当時好きだった女の子も先輩と付き合っていましたし、告白も頻繁にされていました。

    工業高校に通う女子は、容姿が普通以上ならめちゃくちゃモテることは間違いありません。

     

    女子が興味のある部活が少ない(デメリット)

    普通科高校と比べて工業高校は、女子が興味のある部活が少ない傾向にあります。

    書道部や吹奏楽部などを行っている工業高校は多いですが、学校によっては女子が興味のある部活が非常に少ないことがあります。

    工業高校に入学を考えている人は、高校選びの段階で、どんな部活動を行っている学校なのかをチェックしておきましょう。

    入学できたのは良いものの、興味のある部活動がなくて高校生活を楽しめないのは辛いですからね。

    僕の経験上、工業高校に通う女子生徒は、運動部のマネージャーをしていることが多いです。

    それ以外の人は部活動自体していないことが多いですね。

    僕はサッカー部に入っていたので、高校で部活動をする楽しさが分かります。

    部活動自体楽しいですし、人との繋がりができます。

    人生一度しかない高校3年間は、部活動に入って青春を謳歌しましょう。

     

    工業高校に通う女子生徒の就職先

    高卒が大手企業で働くにはどうしたらいい?具体的な方法を教えます

    普通科高校に通う女子生徒は、一般的に大学や専門学校に進学する人が多いですよね。

    では、工業高校に通う女子生徒の卒業後の進路はどうなのでしょうか。

    これって結構気になりますよね。

    僕が工業高校に通って感じたことは、

    工業高校の女子生徒の進路は、「進学する人もいますが、大半の人は就職する」ということです。

    進学する場合は、四年制大学ではなく専門学校が多い傾向にありました。

    工業高校から大学へ行きたいと考えている方は、工業高校から大学進学する方法|工業高校出身の僕が詳しく解説します】が参考になりますよ。

    就職の場合は、男子生徒と同様の就職先で、主には製造業に就職することが多い傾向にありました。

    製造業の就職先については、機械科から就職できる会社とは?おすすめの就職先を卒業生が教えます】でまとめているので参考にしてみてくださいね。

    一般的に高卒の場合営業職に就く人も多いですが、やはり工業高校は製造業の企業にコネクションがあるので女子でも製造業に就職する人が多いのです。

    また、工業高校の学科の中で下記の3つは一般的に女子生徒が多い傾向があります。

    ・建築科

    ・デザイン科

    ・情報技術科

    では、これらの学科を卒業した場合の進路はどうなのでしょうか。

    具体的に書いていきますね!

    建築科の場合

    建築科の進路は、大学や専門学校に進学する人より、就職する人の方が若干ですが多いです。

    大学進学する人は、高校で学ぶ建築の知識よりも、より高いレベルの知識を習得したいと考えていて、将来の建築士としてのレベルを上げる目的で進学します。

    就職する人は、高校から就職することで実務経験を早く身に着けることができるため、二級建築士や一級建築士を目指す人が多いです。

    建築科の一般的な就職先は、住宅関係の設計、施工や建築会社となっています。

    実際に僕の友人が大学に行かず、高卒で建築会社で働いていますが、

    「最初は見習いのような立場で大変だけど、ノウハウが生きてくる仕事だし、建物を建てることにすごくやりがいを感じている」と言ってましたね。

    話を深く聞いていると、たしかにやりがいを感じる仕事だと感じました。

     

    デザイン科の場合

    デザイン科の進路は、芸術、美術、デザインに関する大学や専門学校に進学する人が多いです。

    やはり、「デザインについて深く学びたい」という学生が工業高校のデザイン科に入学するため、大学でも学びたいと考える人が多い傾向にあります。

    就職先は、製造業や衣服、デザインに関わる会社が多く、事務や営業の仕事をする人も多くいます。

     

    情報技術科の場合

    情報技術科は、コンピュータの制御やプログラミングについて学びます。

    情報技術科の生徒は、約70%が企業へ就職し、30%はより高いレベルのコンピュータ知識を得ることを目的に、大学へ進学しています。

    就職先は、主にIT関連の企業が一般的ですが、自動車業界関連企業へも多く就職しています。

    一般的にコンピュータについて深い知識を身につけている人は、どの業界でも需要があります。

    そのため情報技術科は、さまざまな業界に就職できる可能性があるのです。

    また、近年では機械を扱う業界でIT化(IoT化)が進んでいますので、情報技術科はこれから先も就職にとても有利な状況と言えるでしょう。

     

    まとめ

    工業高校に通う女子生徒の在学中の様子や就職の状況について書いていきましたが、少しでもお役に立てたでしょうか。

    工業高校に女子が入学することは、近年では珍しいことではないですし、恥ずかしいことでもありません。

    入学してからも男子生徒は優しく接してくれますし、先生も優しいので不便を感じることは少ないと思います。

    女子生徒の就職先は、どの学科でも男子同様と考えて問題ないですが、力を必要とする仕事では就職で不利になることもあります。

    僕が工業高校に通う女子生徒におすすめする仕事は、

    ・力を必要としない仕事

    ・女性特有の柔軟な考えが活きる仕事

    の2点を抑えているデザイン関係の仕事が良いのではないでしょうか。

    デザインといっても、広告や衣服など様々なジャンルがあるので、自分に合ったジャンルを調べてみるのも良いですね。

     

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

    この記事を書いた人

    工業高校を卒業し、現在は機械設計を行っている二十代。
    主に自分の経験を元にして、高卒、工業高校に関する記事を書いています。

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