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    電気科で必ず取るべき資格|就職で有利になる資格を教えます

    電気科で必ず取るべき資格|就職で有利になる資格を教えます

    工業高校の電気科では、一般的に取得が難しいとされている資格であっても取得しやすい環境になっています。

    電気科で取得できる資格には、独学ではなかなか難しいものや、実務経験がなければ受験資格さえない資格もあります。

    これらの資格を電気科以外の人が一から勉強して取得するのはかなりハードルが高く、電気科は資格に関してとても恵まれているのです。

    当然、在学中に難しい資格を取っておくことで将来的にも有利になります。

    資格は、一度取得すればその資格を使った仕事をしていなくても剥奪されることはありませんし、運転免許のように定期的な更新などもないので、一生ものの資格を身につける事ができます。

    しかし工業高校では、通常の勉強もしなければいけませんし、部活動をしている人も多いため、資格取得の勉強に当てられる時間は限られています。

    そのため、高校3年間という短い期間の中で必要な資格を効率よく取得する必要があるのです。

    そこでこの記事では「電気科で必ず取得するべき資格」について書いていきます。

    電気科で「どんな資格を取れば良いのか分からない!」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

    目次

    工業高校の電気科で必ず取るべき資格5選

    電気科では実に豊富な資格を取得することができます。

    授業中に先生から「今度この資格試験があるから誰か受験しないか」と誘われることもあるでしょう。

    しかし言われた資格を全て取っていくのは時間もお金もかかりますので、受けておいて後々有利になる資格だけを狙って受験する必要があります。

    資格の中には年に一回しか試験を行わないものもありますし、実務経験の関係で3年生のときにしか受験できないものもありますので、資格の受験要項を確認して細かなスケジュールを立てることが大切です。

    それでは、「たくさんある資格の中でも就職や仕事上有利になる、必ず取るべき資格」について7つご紹介していきますね。

    電気主任技術者 第三種

    電気科に入学したらぜひ取っておきたい資格です。

    電気関係を取り扱う会社ではこの資格を持っている人を条件に求人を出していることも多く、電気関係の仕事に就きたい人は必ず取っておきましょう。

    比較的難易度の高い試験ですので、一度の受験では合格できない人も多数います。

    また、この資格を取っている人は電気関係の企業の就職試験でも有利になり、筆記試験の際にもこの資格試験で出題される問題が出されることもあるため、就職試験勉強も簡単になります。

    電気工事士 第二種

    電気工事を行う仕事に就きたいならこの資格は必須です。

    また、電力会社などに就職するときにもこの資格があれば優遇されたり、特に現場系ではこの資格が必須になります。

    電気工事士の仕事はこれからも安定してあるので、転職時にも仕事が見つけやすくなる便利な資格です。第二種と第一種がありますが、まずは第二種から取得しましょう。

    試験では筆記のほか実技もあるので総合的な技術が必要とされます。

    工事担当者 AⅠ種・DD種

    工事担当者は、電気回線を接続するための資格です。

    AⅠ種・DD種どちらも1種から3種まであり、最終的にはAⅠ・DD総合種という資格になります。

    電気工事の現場では、即戦力としてありがたがられる資格ですので、取っておいて損はありません。

    AⅠ種はアナログ回線とISDN回線、DD種はADSL回線を取り扱う資格ですので、できれば両方取っておきたい資格です。

    ボイラー技師 二級

    ボイラーは、ビルや工場、住宅などで使われている設備で、空調・温水などの調整を行う機械です。

    ボイラーは稼働時に高温を発し、その取扱を間違えば重大な事故を引き起こしてしまう可能性が高いので、ボイラー技師は国家資格となっています。

    ボイラー技師の資格があればボイラーの操作や調整、管理、点検なども行う事ができます。

    二級は最も低い種類で、そこから一級・特級と上がっていきます。

    ですがいきなり特級の試験を受けることはできず、受験資格を満たすためには最初は必ず二級を受けなければいけません。

    危険物取扱者

    工業高校に入学したらぜひとも取っておきたいのがこの危険物取扱者の資格です。

    この資格には種類があり、丙種から始まり乙種の第6類~第1類と上がっていき、最後は甲種となります。

    この順番で難易度も上がっていきます。

    この種類の違いは取り扱える危険物の種類で、一番簡単な丙種ではガソリンや灯油など身の回りにある危険物の取扱資格を得る事ができます。

    この資格の乙種・丙種には受験資格が設定されておらず、高校生でも受ける事ができます。

    また試験はマークシート方式なので合格率も高く、乙種第4類に合格すると他の乙種の試験を受ける際に免状をもらって一部の試験を免除してもらうこともできます。

    そのため、高校生の内に全て取得することを目標にしている生徒も多数います。

    甲種は乙種第4類に合格すると取得資格が得られます。

     

    電気科の就職先が気になる方は下の記事がおすすめ!

    【工業高校の電気科の就職先とは?授業内容も含めて解説します】

     

    電気工事士の試験勉強法

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    これまで紹介してきた資格の中でも電気工事士の試験は、特に難易度が高く設定されています。

    その理由は、電気工事士の資格試験は筆記の他にも実技が入っているためです。

    「知識も実技も自信がある!」

    という人は心配いりませんが、せっかく受けるのであれば合格を目指したいですよね。

    そこで電気工事士を受ける際におすすめの勉強方法をご紹介していきますね。

    筆記試験

    電気工事士の筆記試験はマークシート式で50問を120分間行われます。

    4択問題ですので、基礎知識があれば十分に回答できる試験でしょう。

    また、わからない問題があっても最終的にはカンで答える事もできるので、全て回答することを念頭に置いておきましょう。

    筆記試験の内容は、計算問題や配線設計に関する問題、工具や材料に関する問題、施工に関する問題、完成物の検査に関する問題、保安に関する問題、配線図問題などが出題されます。

    毎年ある程度出題される問題に傾向があり、各ジャンルの傾向はすぐに掴むことができるでしょう。

    過去問題を見直したり、担当の教師と相談して対策したりと、工業高校であれば過去問題も多数見ることができるのでぜひ活用しましょう。

    あとは基本的に知識の暗記になるので、繰り返し覚えるようにしましょう。

    実技試験

    実技試験は40分間で行われます。

    練習の際には実際に時間を計測しながら行うのが基本ですが、本番になると緊張から焦ってしまうことがあるので、練習中には時間に余裕を持って終了できるようにしておきましょう。

    実技試験の内容は試験の前に13問提示され、その中から1問が問題として出されます。

    実技試験には電動工具を使うことができませんし、指定された工具は必ず持っていかなければいけません。

    学校でセットを貸し出してもらえますが、自前で揃えることもできます。

    インターネット通販でも安価で購入できますし、工具セットは資格取得後も使えるので一通り持っておいても良いでしょう。

    試験は減点方式で採点されます。

    減点には「軽欠陥」と「重大欠陥」と分けられており、軽欠陥は3つ、重大欠陥は1つで不合格が決定となってしまいます。

    重大欠陥には電線色の間違いやネジの締め付け、ケーブル位置などその状態で通電すると機械や周囲に影響を及ぼしてしまう可能性のある間違いが挙げられます。

    軽欠陥はミスが発覚した後に十分リカバリーできる範囲の間違いとなりますが、軽欠陥は厳しく判断されるのでうっかりしているとすぐに3つ原点され不合格となってしまいます。

    重大欠陥も軽欠陥もかなりの判定数がありますし、実際に作業しながらでないと覚えにくいものでもあります。

    そのため、練習の際には誰かに監督してもらうか、口に出して指差し確認をしながら作業を行う方法がおすすめです。

    もちろん試験中に声を出しながら作業していたら注意されてしまうので、慣れてきたら頭の中で声出し確認をする癖を就けておきましょう。

     

    資格に本気なら電験三種

    電気科に入学して自分の学力や能力に自信がある場合、電験三種を受験するのもおすすめです。

    電験三種とは、第三種電気主任技術者という資格の略称の国家資格です。

    この資格はビルや商業施設、工場や大型建築物などの電気設備の保安や監督を行える資格です。

    一般的な電気主任技術者では住宅レベルの工事だけですが、この電験三種ではほとんどの施設の電気設備を取り扱う事が可能になるため、現場ではとても重宝されるのです。

    電験三種は、一般的な資格試験のほか、「認定」という方法を使って取得する事も可能です。

    経済産業省の認定校で必要な単位を取得して卒業し、3年の実務経験があれば認定資格が発生します。

    基本的に工業高校は認定校ですので、後は電気科などの指定学科であることが条件となります。

    ですが、認定をもらうには第一種電気工事士の資格を取得して実務経験をする必要があります。

    第一種は第二種を先に取得しなければ行けないので、高校生の間には認定を受けることができませんが、卒業後にチャンスがあるということだけ覚えておきましょう。

     

    電気科の資格は就職後に役立つ

    電気科で取得することができる資格は、手に職を持つことが出来る資格ばかりで、どれか一つでも取得しておくだけでも就職に有利となります。

    特に電気工事関係はどこでも需要の高い資格で、高校卒業後にも就職先が多数になりますのでチャンスがあれば積極的に取得しておくことが賢いです。

    一度取得すれば将来ずっと役立てる事ができますし、電気工事の資格であれば、自宅の電気修理も自分でできるというメリットも出てきます。

    これは意外と役に立つので仕事にも生活にもメリットのある資格というわけです。

     

    最後までお読み頂きありがとうございました。

    この記事を書いた人

    工業高校を卒業し、現在は機械設計を行っている二十代。
    主に自分の経験を元にして、高卒、工業高校に関する記事を書いています。

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