工業高校の授業内容とは?学科別に工業高校出身の僕が解説します

「工業高校の授業内容について知りたい」

「工業高校の学科選びで困っている」

こんな方にぜひ、この記事を読んで頂きたいです。

工業高校の学科選びは、後の人生に大きく関わるので非常に重要です。

もし、学科選びに失敗してしまった場合、

高校3年間興味のない授業内容を勉強し、働きたくない分野で就職先を探さなければならないことになるかもしれません。

学科選びで失敗しないためには、すべての学科の授業内容について把握した上で、学科を選択する必要があります。

工業高校の各学科の授業内容について書いていきますので、学科選びの参考にしてみてください。

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機械に関する学科

僕は機械科出身なので、機械科の授業内容はよく分かります。

機械科で学ぶ専門科目をみていきましょう。

●機械工作

・金属材料の種類
・工作機械の各種加工法(研削加工、切削加工)
・工作機械の構造、各種工作機械(中ぐり盤、ブローチ盤、歯切り盤)について
・測定方法と寸法誤差
・NC工作機械の種類
・産業用ロボットの構造や動かし方

これらを学習しますが、主には工作機械の各種加工方法を学びます。

●機械製図

・図面の構成について(三面図など)
・製図方法、寸法の入れ方など
・溶接記号、寸法公差、はめあいについて
・CADの使用方法

機械製図に必要な知識、技術の基礎を身に着けます。

●原動機

・流体の機械の基礎(圧力、管路の流れ、流体のエネルギー、エネルギー損失)
・内燃機関(熱エネルギーと仕事、ガソリン機関の作動原理)

●自動車工学

・自動車について(自動車産業、安全、環境など)
・動力の伝達について(クラッチ、変速装置、プロペラシャフト)
・エンジンの構成(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン)

自動車が好きな人は、とても勉強になります。

●生産システム技術

・電気回路(オームの法則、抵抗、電流の熱作用と電力について)
・磁気と静電気について
・電子回路(半導体、ダイオードについて)
・コンピュータ制御方法
・生産管理について(生産計画、品質管理など)

続いて機械科の実習内容です。

●溶接(ガス溶接、アーク溶接)
●鋳造
●鍛造
●旋盤、フライス盤などの工作機械加工
●CAD

工業高校の専門科目の授業内容は、大学で学ぶ内容も含まれています。

一見難しそうに感じるかもしれませんが、基礎となる授業ばかりなので心配いりません。

電子機械に関する学科

電子機械科の授業内容は、機械科と電気科をミックスしたようなイメージです。

機械科と同じように、機械の実習(旋盤、フライス盤)がありますが、機械科と違うところがあります。

機械の自動化の技術を学ぶということです。

CNC旋盤やマシニングセンタに対して、パソコンを用いて機械を数値で制御する技術を学びます。

電子機械科の専門科目を見ていきましょう。

●電気基礎

●機械設計

主には材料力学について

●機械製図

●ソフトウェア技術

●プログラミング技術

●電子機械についての知識

続いて電子機械科の実習内容です。

●溶接

●CNC旋盤

●CAD

●シーケンス制御

●メカトロニクス

●ロボット

上記通り、電子機械科の授業内容は、「機械を動かすためには、どのようにすればいいのか」について学びます。

電子回路や情報の与え方を学び、機械制御の基礎を学びます。

 

電気に関する学科

電気科では、電気回路や電子の基礎知識を学びます。

電気回路を用いた制御方法や発電所から家庭への送電について、電気に関わる基本知識を身に着けます。

電気科の授業内容は、直接ものづくりに関わることではないので、少し退屈だと感じる人が多いです。

目には見えない電気の流れについて勉強するので、授業内容は他の学科と比べて難しいと言えます。

それでは、電気科の専門科目を見ていきましょう。

電気科の専門科目

●電気基礎

電気回路の基礎知識(直流、交流回路について)

●(電気)製図

電気回路図面の書き方を学ぶ

●電気機器

電気に関わる機械について学ぶ

●電力技術

発電方法、送電、配線、発電所と一般家庭の電気の流れについて

●電子回路

各種半導体、電子回路について学ぶ

続いて電気科の実習内容です。

●電気回路

●電気工事

●電気制御

●パソコン

●計測

電気科実習は、パソコンやはんだを使用することが多いため、地味目の作業になります。

電気科の良いところは、第二種電気工事士が取得できることです。

第二種電気工事士の資格は、言葉の通り電気の工事が行えるため、手に職をつけることが出来ます。

電気科に入学した場合は、少し難しいですが必ず取得しましょう。

 

化学に関する学科

化学に関する学科では、さまざまな素材について学びます。

実習では、各種素材の試験や分析作業が多く、化学的な性質を学びます。

また、化学と環境問題はつきものであることから、地球環境問題、温暖化についても幅広く学習します。

化学に関する学科の専門科目

●地球環境科学

●化学工学

●工業化学

●材料技術基礎

●バイオ科学

化学に関する学科の実習内容

●定量分析

●バイオ

●物理化学

●環境化学

僕が通っていた工業高校にも化学系の学科がありましたが、僕はとても興味がありました。

実習は分析作業や試験をするため、他の学科と実習内容が全く異なります。

化学に関わる学科では、危険物取扱者乙種第4類(通称乙4)の取得を積極的に行っていることが特徴です。

 

デザインに関する学科

デザイン科では、デザインに関する知識を学びます。

将来は機械や家電、身の回りにある製品までデザインできる人材になるため、平面から立体的なデザインまで幅広く学習します。

デザイン科の専門科目

●デザイン技術

●デザイン史

●デザイン企画

●デザイン技法

●テキスタイル

 

デザイン科は本当にデザインに興味がある人が入学するため、大学で高度なデザイン技術を学ぶために進学する人が多い傾向にあります。

反対に、機械科や電気科、電子機械科などの学科は、興味があって入学する人は実は少ないです。

情報技術に関する学科

情報技術科の授業内容は、電気、電子回路、ソフトウェア、ハードウェア、通信技術などコンピュータに関わる技術を学びます。

プログラミングなどのIT関係の技術の勉強はとても難しいですが、専門性が高いのでやりがいがあります。

コンピュータに興味がある人は、情報技術科がおすすめです。

情報技術科の専門科目

●コンピュータシステム技術

●プログラミング技術

●ハードウェア技術

●ソフトウェア技術

●電子回路

●通信技術

近年はIT化が進んでおり、これからも一層市場規模は大きくなりますので、とてもおすすめの学科です。

 

建築に関する学科

建築科では、建築に関わる企画、設計、施工など、将来建築士として働くための基礎知識を学習します。

建築物の構造設計から施工、工事方法について学び、卒業後3年間実務経験を積むことで二級建築士の受験資格が得られます。

建築科は、空間把握能力がある人が向いています。

建築科の専門科目

●建築施工

●建築計画

●建築構造

●建築構造設計

実習では、CADを使用して建築物の構造、力の加わり方、構造物の強度のある設計について学習します。

 

土木に関する学科

土木科では、道路、橋、空港、トンネルなどの公共の構造物を建てるための基盤の作り方を学習します。

自然災害の多い日本では、基盤となる設計がとても重要なのです。

安心できる環境づくりをするための土木に関する知識を身に着けます。

授業内容は、土の性質測定、コンクリートなどの各種材料試験、土木施工技術などを学びます。

土木科の専門科目

●土木施工

●土木基礎力学

●測量

●社会基盤工学

●土木構造設計

土木科に向いている学生は、土木に関するインフラ系の仕事に従事したい人です。

 

まとめ

工業高校の学科では、学科によって授業内容が似ていることもあれば、全く異なる場合もあります。

製図や情報技術関係のコンピュータ操作など、ものづくりの基本となる知識は、どの学科でも当てはまる授業内容です。

デザイン科、建築科、情報技術科などの学科は、専門性の高い授業内容なので、興味がある人が入学しています。

専門性の高い学科選びをする場合は、将来自分がその分野で働くつもりで選択したほうがいいでしょう。

興味のある学科がないけど、高校卒業後は就職したいと考えている人は、機械科、電気科、電子機械科など、ものづくりの知識を幅広く学べる学科をおすすめします。

就職先の幅も広いですからね。

工業高校の学科選びは、すべての学科の授業内容を把握した上で、興味がある学科に入学することをおすすめします。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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